偕楽園血圧日記 -7ページ目

「耳を疑った」のはこちらだよ

 今度は愛媛の方で大きな地震が。
 今のところ大きな被害のニュースがないのはいいことだが……。


 さて、

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 蓮舫氏「耳を疑った」岸田首相の訪米中の発言を批判「勘違いを補欠選挙でただしてほしい」


(写真、日刊スポーツより。東京15区補選の応援に入り、立憲民主党の候補への支持を訴える蓮舫参院議員(撮影・中山知子氏))

 立憲民主党の蓮舫参院議員は16日、同日に告示された衆院東京15区補選(4月28日投開票)の同党候補の応援のため東京都江東区で街頭演説し、岸田文雄首相がさきの訪米中、米連邦議会の上下両院合同会議で演説した際に「すてきな拍手」と発言したことを皮肉り「耳を疑った」と、指摘した。
(中略)
 蓮舫氏は「先週訪米した岸田総理。気分よかったんでしょうね。国賓待遇。リムジンの中でバイデン大統領とツーショット、うれしかったんでしょうねえ」と皮肉を続けた上で「アメリカの議会で温かい拍手がきたら、つい本音で言ってしまった。『こんなすてきな拍手、日本の国会ではない』。耳を疑いましたよ」と厳しく指摘。「すてきな拍手が送られる。そんな状況が岸田総理や自民党に広がっているというそんな勘違いを、今回の補欠選挙でただしていただきたい」と、呼びかけた。
「裏金議員を続出する自民党に、すてきな拍手を送るいとまはない。さっさと撤退してもらうのが、酒井菜摘の勝利だ」と述べ、同党候補、酒井菜摘氏(37)への支援を呼びかけた。
(後略)
 日刊スポーツ 4/16(火) 21:53

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 この人、こんな程度のことしか言えないのか。まあ分かっていたけど。
 ジョークの揚げ足取りなど下品極まる。

「耳を疑った」というならば、あなたの「2位じゃダメなんですか?」の方がよほど耳を疑った人を多く生んだことだろう
 技術開発で「1位を目指したが結果的に2位だった」と「初手から2位でいいと思ってやる」の間には「越えられない壁」があるのだが、そんなこともわからない人間が偉そうに「予算削り」をやっていたのだから。

 もっとも蓮舫議員は、

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 岸田総理の絶賛スピーチ「基本レベルの英語」でも大成功のナゼ

 岸田首相の英語スピーチが聴衆の心をつかんだ“勝因”は何だったのでしょうか? 米議会でスタンディング・オベーションが10回以上も起きた演説について、難易度や発音・スピード、内容の展>開、目線や仕草も含め分析してみましょう。(トライズ代表 三木雄信)
(中略)
● 英単語は「大学共通テスト」くらいの難易度
 まず、「単語」の観点で分析をしてみます。オックスフォード大学出版局が発行している『オックスフォード・ラーナーズ・ディクショナリー』のテキストチェッカーを使うと、英文の単語の数や>レベルを簡単に知ることができます。
 岸田首相の演説の単語数は2185単語でした。そして、頻出の単語群をレベル別に分類したのが、下の図です。


(グラフ、この記事に添付のものより)

 Categoryを上から順に見ていきましょう。まず、「Oxford3000」は、全ての英語学習者が知っておくべき3000の主要単語のリストを指します。CEFR(外国語の運用能力を測る国際標準)に準拠しており、英語学習者がCEFR のA1~B2レベルで知っておくべき単語をガイドしています。岸田首相の演説は、このレベルの単語が84%を占めていました。
 その次に高度な単語群が「Oxford 5000」で、上級英語学習者向けに拡張されたコア単語リストです。Oxford 3000のコア単語リストにCEFR準拠の2000単語が加わった、CEFR のB2~C1レベルの上級学習者がさらに語彙を増やすために学ぶべきハイレベル単語群です。同様に、このレベルの単語で89%をカバーしていました。
 その下の「OPAL written words」は、アカデミックな分野のライティングで知っておくべき重要な単語群です。同じく、このレベルの単語が16%含まれていることが分かります。なお、分類できない単語も11%ありました。
(中略)
● 欧米スピーチの典型的話法に徹した
 ここで、スピーチした時間と話す速さについても分析してみましょう。岸田首相が約34分、バイデン大統領が約21分でした。岸田首相のほうが約1.5倍の時間がかかっています。1分間に話す単語数であるWPM(Words Per Minute)では、岸田首相がWPM64、バイデン大統領がWPM113になります。
 英語のネイティブ話者は一般的に、WPM180以上です。それに比べると岸田首相のWPM64は、ずいぶんゆっくりですね。しかし、バイデン大統領の演説でもWPM113でした。米国において政治家のスピーチは、英語が第一言語ではない人にも容易に聞き取れることが重要なため、この程度の速度が適切と考えられています。なので、岸田首相のWPM64も、英語のネイティブ話者でない政治家のスピ>ーチとしては問題ない速度だと思います。
(中略)
 最後に、発音についてはどうでしょうか。一部、言い淀むところもありましたが、ネイティブ話者が聞き取ることが容易にできる発音で、全く問題なかったと思います。
 また、全体の雰囲気や仕草については、プロンプター(原稿を投影する透明の板)をうまく使いながら視線を高く、左右に違和感なく聴衆全体に振り分けていた点が非常に良いと思いました。ジェ>スチャーも自然で程よく、相当な気配り(あるいは練習)をしていたと思いました。
(後略)
 ダイヤモンド・オンライン 4/14(日) 10:02

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 この手の「単純に語学的な分析」がされている記事にすら、

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そりゃぁ、カモがネギだけでなく具材全部と鍋まで背負って頑張ってますアピールして、火までおこしてくれているのだから。
いただく側からしたらスタンディングオベーションの嵐でしょう。
それが嬉しくて、満面の笑みで喜ぶのだからチョロくて使いやすい限りですよ。

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いや~、自身が「火の玉」だから、出来立てほやほやの鴨鍋を振舞ったんじゃない?(笑)

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日本語では、会話も通じないってのを国会で繰り返しているが。
単に誤魔化そうとして答えないからだけど。
相手を立てて喜ぶことばかり言っていれば絶賛はされる。
日本に住む人にも優しくして下さい。

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大した交渉も要せず、バカスカ金を出してくれる総理大臣にリップサービスと拍手くらいくれるでしょう。課題山積な国内をほっぽり出してまでアメリカ訪問をした成果があったとは到底思えません。詐欺紛いの実質的増税や裏金、全く進展しない万博などある中で、「日本ではこんなに拍手してもらえない」と発言するようでは、一国を預かる身としてあまりに浅はかで軽薄であり、失望感は深まるばかりです。いい加減にしてほしいと思います。

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なんて、官僚が作ったスピーチをまるまる読んでいるとマスコミは言わないだ!いつもの様に下を見ながら読んだだけ、それにいつもの画像の切り取りの仕方、報道まともに、放送しろ!大事なところで米国と中国を間違えたところ、なぜ、もっと放送しない!なに考えて放送しているの、田崎解説者と同じか!

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自分を国賓待遇(と言われている、実際はそこまでも…)で招いてくれた米国に、日本人が呆れるほどヨイショして、そして従属する内容。お土産はウクライナへの支援の肩代わりか?

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つくづく日本のマスコミの程度の低さが如実に、このダイヤモンドも同様。
これで支持率急上昇し衆院補選島根で自民が勝てば、してやったりだろう。

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くだらなく、長い記事。
犬猫が英語しゃべったら、そりゃ驚くでしょ。
テレビでも「ゴハン」と言う猫が注目を浴びる。
いっしょ。

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>絶賛スピーチ

米国を喜ばせることばかり言えば歓迎される。

 上記記事コメント欄より

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 こんな程度のコメントをつけて留飲を下げているような層に向けて演説しているのだろうから、戦術としては正しい。
 が、おかげで政治家としての「器の小ささ」が露呈されているから世話はない。

 このコメント欄にも「日本語が怪しい」者もあるのだが、はたしてこの「蓮舫演説」はどれぐらいの人間の「心に響く」のだろう。


 まあそれはそれとして、「我々の候補を」といっている蓮舫氏の属する政党はといえば、(2024/04/12の記事、政治家は「煽り屋」になってはいけない)で取り上げた「子育て支援金」に関して、

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 立民、子育て支援金で対案提出へ 日銀ETF分配金を財源に 維新は制度廃止を主張「ステルス増税だ」

 立憲民主党は、医療保険料と合わせて子ども・子育て支援金制度の負担金を徴収する政府提出法案を巡り、日本銀行が保有する上場投資信託(ETF)の分配金を財源に充てる対案を提出する方針を固めた。14日のNHK番組「日曜討論」で同党の石川香織氏が明らかにした。
 日本維新の会は支援金制度廃止を盛り込んだ修正案を提出する方針だ。同番組で維新の金村龍那氏(衆院比例南関東)は負担金について「ステルス増税としか言いようがない。何かの中に含めるような財源の求め方は厳しく律するべきだ」と批判。財源確保策に向け「社会保障制度全体を見直すべきだ」と指摘した。
 カナロコ by 神奈川新聞 4/15(月) 19:20

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 こんなことをいい出している。

 やれやれ。
「こいつら」、「埋蔵金」といっていた頃から何も変わっていない。まったく財政につい「知らない! 勉強していない!」。

 株を持っていればわかることだが、配当というのは年によって金額が変わる。投信の利益も、その時々で変わる。
 だから彼らはGPIFが資金の一部を株式に投資していることを非難していたのではなかったのか。たまに赤字の四半期が出ると大々的に記事にするメディアと一緒になって。
 年金財源はこのGPIFの株式投資が全てではないから多少の変動で全体が揺らぐことはないが、ETFの分配金を柱とする補助金体制を構築などして「分配金が尽きたので今年は支給がありません」となったらどうするのか。
「埋蔵金」の時にも「もしあってもそれは一回使ったら終わり」と指摘されたが、立民の前身、蓮舫氏らが属していた民主党は「それを原資にした補助金」を謳い、「だから国民には負担はありません」といった。
 結局原資にするといっていた「埋蔵金」などなかったし、おかげで「子ども手当」は公約通りのものにならなかった。扶養控除は廃止にされたのに。

 今またその時と同じことを彼らはいっているわけで。
 さて。「まだこれに引っかかる有権者」というのはどれぐらいいることやら。
 これならまだ「『男女共同参画なんたら』の予算から出せ!」といった方が受けるのに。それは「彼らの側の利権」だから突っ込めないのだろうなぁ。

 ところで蓮舫議員、「裏金議員を続出する自民党に、すてきな拍手を送るいとまはない。さっさと撤退してもらう」というのならば、まずはご自分の党の国会対策委員長をなんとかしていただけまいか? そしてそんな人間を党幹部にしている「立憲民主党」という政党も
(2023/12/13の記事、また「政界の常識」からは目をそらすのか)以来何度も書いているように、彼もまた「パーティー券収入を収支報告書に記載しなかった」裏金作り議員なのだから。


 本日の奇祭シリーズ。

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 金色に輝く菩薩たちが大行列 奈良・當麻寺で荘厳な「仏教絵巻」


(写真、朝日新聞デジタルより。きらめく菩薩たちがゆっくりと進んだ=2024年4月14日、奈良県葛城市の當麻寺、清水謙司氏撮影)

 古刹(こさつ)・當麻(たいま)寺(奈良県葛城市)で14日、伝統行事「練供養会式」があった。今年は晴れた日曜日の開催。大勢の人たちが、きらめく菩薩(ぼさつ)たちによる荘厳な「仏教絵巻」に見入った。
 練供養会式は、同寺ゆかりの中将姫が、大勢の菩薩たちに極楽浄土へ導かれる様子を再現したものだ。1千年以上の歴史があると伝わる。
 この日も、極楽浄土に見立てた国宝の本堂から、金色に輝く面と美しい装束を身につけた菩薩役が続々と現れた。行事用にかけられた木の橋を進み、中将姫がいる娑婆(しゃば)堂へ。姫の像を連れて、再び本堂に戻った。
 練供養(来迎会)は全国各地に伝わっているが、當麻寺のものは特に知られている。お寺や歴史の好きな人たちにはあこがれの行事。今年、国の重要無形民俗文化財に指定された。(清水謙司)
 朝日新聞デジタル 4/16(火) 12:54

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 アジア版の黄金聖闘士だろうか(笑)。

 中将姫というのはあの藤原鎌足の曾々孫にあたるという。
 実在の人物のようだが、「生きたまま菩薩に導かれて」というのはさすがに。

 だが、昔はこれだけの金色菩薩が練り歩く姿は、人々に畏敬の念を抱かせるに十分だったろうなぁ。
 現代でもなかなか壮観なのだから。


 

具合が悪くなったら鬱々ともするさ

 西から迫っていたはずの強い雨は、どこに行ったのだろう?
「すっきり」というほどではないが、普通に「春のうらら」という感じの天気になった。

 が、右手がまた痛みだした。
 今度は肩から腕全体が痛い。
 動くと胸に痛みがくる。


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 心血管疾患で配偶者うつリスク増 発病した世帯を調査


(グラフ、共同通信より。心血管疾患患者世帯における配偶者のうつ病発生率)

 心筋梗塞などの心血管疾患を発病した患者の配偶者は、うつ病を発症するリスクが高いことが分かったとの研究結果を、ボストン大と京都大などのチームが12日付の国際科学誌に発表した。チームによると、患者本人の心血管疾患とうつ病に関連があることは報告されていたが、家族への影響が明らかになったのは初めてだという。
 がん患者には家族へのカウンセリングなどがあるが、心血管疾患の家族への対策は現状では行われていない。チームは「多くの施策は患者本人のみが対象だ。家族全体を意識したケアを提供するこ>とが、予防医療の観点から重要な視点となる」としている。
 共同通信 4/13(土) 0:00

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 こんな研究をしている人がいるのか。

 共同なのでどこまで正確に内容を伝えているのかわからないが、この「リスクが何倍」という言い方。よくテレビの健康食品通販番組で使われているが、条件設定も不十分だし、定量的ではないので「科学」としてはいまいち。
 この言い方ではいわゆる「免疫力アップ」と同列のものにしかならない。
 もちろん。「免疫力」などというものは医学用語にはない。ただのコマーシャル用語である。

がん患者には家族へのカウンセリングなどがあるが、心血管疾患の家族への対策は現状では行われていない」。
 うん、心臓疾患は「大丈夫なときは全然大丈夫」だから、 カウンセリングも難しいだろう。本人ですら障碍扱いになるほどの症状が固定しているのでなければ、「痛いときは痛いが、普段は平気」なのだし。

 配偶者だけでなく、その他の家族への影響も調べた方がよくないかな。
 今日も横になっているところを娘が見ていてくれていて、痛がり出したら背中や胸をさすってくれる。
 結構気分屋なので鬱々とすることはないようだが、気を遣って休まらないこともあるだろう。ありがたいことだ。
 今は居眠りしているようだが(汗)。


 それにしても、リニューアルした昼間のNHKがつまらないなぁ。
 もともと各地の正午の時間帯のニュース映像を切り張りして流していた「列島ニュース」が、水増しコーナーを入れて二時間に拡大されて「薄く」なっている。
 これならば取り上げ局を増やしてくれた方がいいし、「ニュースーン」とかいう箸にも棒にもかからないものをたらたら流すのならば、以前BSプレミアムで夜中にやっていた「北アルプスの四季とか「日本の名山」とか「やまとの季節七十二候」とか「映像詩シリーズ」とかを流してくれた方がよほどいい。

「マイナンバーでデマがSNSで流されているといって「専門家」とかいう人間を出して「不信感が」「情報が正しく伝えられていない」とか言わせていたが、その「正しい情報の伝達」をするのは公共放送の役目だろうが!


 では、 今日はこれだけで。



 

「お祭り」もできない世の中なんて……

 今日も暑いなぁ。
 真夏のように湿度が高くないので助かるが。


 朝日新聞が、

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 水晶宮、エッフェル塔、木造リング…万博は「建築の実験場」だった


(図表、朝日新聞デジタルより)

 大阪・関西万博の開幕まで、あと1年。会場となる夢洲では、建設工事が急ピッチで進む。過去の万博は、最先端の素材を使い、斬新なデザインに挑む、建築の実験場でもあった。今回も多くの試みがあるが、工期やコストなどの課題も残る。

■1970年大阪博で提唱 「メタボリズム」建築
 歴史的に、万博はユニークな建築に彩られてきた。建築家や技術者たちが、ときに国家と潤沢な資金に支えられ、最新技術を取り込みながら腕を競った。
 その起源は初の万博となった1851年のロンドン博、会場の「水晶宮」だ。大きな建物はれんが造りが当たり前だったこの時代に、ガラスと鉄骨でできた長さ約563メートル、幅約124メートル。温室の設計技術の進歩が背景にあった。
 89年のパリ博ではエッフェル塔が造られた。312メートルの高さは、当時世界最高の建築物の2倍近かった。93年のシカゴ博では、高さ約80メートルの大型観覧車が登場。いずれも鉄骨構造の技術の発展の産物だった。
 20世紀前半からは装飾を減らし、合理性や簡素さを追求する近代建築が流行した。その代表例が1929年バルセロナ博のドイツ館だ(一度は取り壊されたが80年代に復元)。
 70年の大阪博では、日本の建築家たちが、環境に合わせて建築も生物のように成長するべきだとする「メタボリズム」を提唱。タカラ館やエキスポタワーなど、追加、交換できるユニットを組み合わせた建築を試みた。また、天井を膜にした米国館は、空気を送り込んで膨らませるドーム建築の先駆けで、東京ドーム(88年開業)などに広がった。
 2000年代に入ると、コンピューターによる設計や模擬実験の技術が進歩。曲線やゆがみを強調したデザインが増えた。さらに、建材の環境性能や再利用も注目されるようになった。
 いい例が00年ハノーバー博の日本館だ。日本の坂茂(ばんしげる)とドイツのフライ・オットーが設計した建物を支えたのは、紙の管。解体後にリサイクルされた。
 大阪・関西博では、女性館を設計する永山祐子が、自身が手がけた21年ドバイ博・日本館の資材を再利用する。
 目玉の建築は、1周2キロの大屋根(リング)。デザインを監修する会場プロデューサーの藤本壮介は「多様な世界がつながりあう時代の象徴だ」と言う。ただ、閉幕後の使い道は、決まっていない。=敬称略(西村宏治)

■1メートルあたり1720万円の木造リング 再利用は
 会場は全長2キロに及ぶ木造の大屋根(リング)がぐるっと取り囲み、その中にパビリオンが並ぶ配置だ。リングは世界最大級の木造建築で、木組み構造の8割が組み上がり、9月中にも完成する見込みという。
 会場のデザインを担当したのは、国内外で活躍する建築家、藤本壮介氏(52)だ。トイレや休憩所など20施設は、コンペを勝ち抜いた若手建築家たちがデザインした。
 だが、建設に向けた課題も多い。
 参加国が自前で建設するパビリオンは、当初は60カ国による計56施設の予定だった。その後、自分たちで建てるのを断念する国も出た。約20カ国は施工業者が決まっていない。
 リングの建設費は344億円とされ、1メートルあたり1720万円かかる計算だ。「半年で壊すには高すぎる」との指摘があり、主催する日本国際博覧会協会は移築を含めた再利用を検討中だ。だが具体策は見えていない。
 1月には能登半島地震が発生。「復興を進めるため、万博は延期すべきだ」との議論も出た。万博の建築が本当によりよい未来につながるのか、厳しい視線も向けられている。(西村宏治)
 朝日新聞デジタル 4/14(日) 12:00

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 こんな記事を書いていた。

 ほうほう、少しぶれだしたかな?
 朝日新聞などのメディアにすれば、始まるまではさんざん貶して溜飲下げのアクセスを稼ぎ、始まったら持ち上げてアクセスを稼ぐというのが習い性になっているから。
 まあ、相変わらず「木造リングのコストがどうたら」とか、どこぞの政党に偏ったような「そんなことより能登のなんとか」と書いているのがしょうもないが。

 木造リングのコストというならば、これは日本の建築市場15兆円の中に「木造建築」を殴りこませるためのプレゼンテーション費用だと考えれば、決して無駄ではない。社会で働いたことのない人間や市場経済のわからない共産主義者には、絶対に理解できないだろうが
 もちろん、パビリオンの建築のためのリソースと震災被災地の復興のためのリソースは違うし、なにより「万博のために能登復興の予算やリソースが削られている」などということはないのだから、ここで能登を持ち出すやつはただ自分が叩きたいもののために震災被害を利用しているだけの「トラッシュ野郎」でしかない。
 リングの万博後の活用というならば、近くに造ることになっているMICEに移設しておけばいいのではないか? あれ、登れるようになっているのだろう?


 東京五輪の時にも、ただ「日本を貶したい。恥をかかせたい」というイデオロギーにかられた人間たちが「中止! 中止!」と大騒ぎした。

「万博にシンボリックな建物はつきもの」という記事を書いた朝日もまだ、

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(社説)万博まで1年 「なぜ今」見えないまま

 関心を集めるのは、外国パビリオンの建設の遅れや相次ぐ経費の膨張など、否定的な話題がもっぱらだ。その一方で、多額の公費をかけて55年ぶりに開催する意義は、いまだに見えてこない。
 大阪・関西万博の開幕まで1年を切った。会場となる大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」では、工事車両が行き交い、あちこちで建設作業が進む。

 19世紀に産業見本市として産声をあげた万博は、国威発揚の場に使われた。高度成長期終盤の1970年に開かれた大阪万博も例外ではない。その歩みが限界に直面するなか、博覧会国際事務局は94年に「地球的課題解決の場」と万博を位置づけた。
 今回の開催も、こうした流れの中にあるはずだ。だが、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマは漠然としており、「イメージが湧かない」との声が強 い。ネットを通じて海外のモノや>情報が簡単に手に入る時代に、博覧会という形で、半年間限りのイベントを催すことへの疑問も少なくない。
 投じられる公費に厳しい視線が注がれるのは当然だ。会場建設費が当初の2倍近い2350億円に達したことへの批判に加え、344億円をかけて整備する1周2キロの木製建築物「大屋根」や、1カ所で最大2億円近いトイレなどが問題視されている。
(中略)
 夢洲は開発が進まず「負の遺産」と呼ばれていた。大阪維新の会が打ち出した起死回生策の一つが、万博だった。
 政府や大阪府市は、開催の意義として、海外からの観光客の増加や関連インフラの整備を強調する。これでは70年当時の発想から抜け出せていないと言わざるをえない。
 新しい時代にふさわしいメッセージを明確に発信し、国民と共有できるか。開催する側が果たすべき責任は重い。
 朝日新聞デジタル 2024年4月14日 5時00分

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 こんな社説を書いて高尚ぶるが、彼らの考えている「新しい時代にふさわしいメッセージ」とは、どういうものだろう?
70年当時の発想から抜け出せていないと言わざるをえない」という彼らの「2020年代の発想」というのはどういうものだろう?
 往来を否定し、インフラ整備などしなくていいといい。では 「なんでもかんでもバーチャルでやれ」というのだろうか? それで人間は「ウォーリー」に出てきた艦長たちのように「長椅子の上でゴロゴロしていればいい」とか?

 馬鹿らしい。
 たいていこういうことをいう人間は「もっといいことをお前が考えろ」というだけで、「これだ!」と自分で主張することはないのだから卑怯である。

 そもそも「観光客を増やす」「インフラを整備する」のどこが悪いのだろう。
 東京五輪はコロナもあってこの手の意見が幅を利かせてしまったおかげで、築地市場跡を抜ける道路はオリンピックに間に合わなかった。
(2019/02/01の記事、インフラ整備は「本当の市民」のためになる)で飲用した記事内で朝日新聞は「新国立には空調もない」と貶しているが、そもそもドーム式の競技場に「高い高い」とケチをつけて世論を一方方向に導き、政府を従わせた推進者は誰だったのか。
「外国のパビリオンが間に合わない」?
 リオオリンピックやドバイ万博の時に自分たちが配信したニュースを見直してみるがいい。外国人の感覚では「必死こいて間に合わせよう」などという日本的な考えはしない。

「なぜ今」などというものは、いつにやっても「なぜ今」といって文句をつけるのだ。
 都庁のプロジェクションマッピングでも「別のことに使え」というものが続々出てきた。
 こういう者たちの意見に従って動く社会というのは、刺激的なイベントもなにもないただひたすら平板なつまらないものになるだろう。灰色の服を着た笑顔のない人々が気力なくただ歩いていた昔のモスクワのような。


 本日のご隠居。

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 観光客もてなし25年、水戸の「黄門様」引退…「少しはお役に立てたかな」


(写真、読売新聞オンラインより。全国商工会議所観光振興大会で参加者を出迎える根岸さん(中央右)(2月21日、水戸市で))

 水戸市の「梅まつり」など様々なイベントで、黄門様に扮(ふん)して観光客をもてなしてきた会社役員の根岸孝雄さん(78)が今年2月、大役を退いた。ボランティアとして活動した約25年間を振り返り、「周りの協力があってやってこられた。少しは水戸のお役に立てたかな」と穏やかな表情で振り返る。(久保田夢)
「水戸に水戸黄門様がいる!」「写真撮ってもいいですか?」。2月21日に水戸市民会館で行われた全国商工会議所観光振興大会。根岸さん演じる黄門様と助さん、格さんのご一行の周りに、続々と参加者が駆け寄った。根岸さんにとって最後のおもてなしの機会だったが、ご一行から印籠を受け取った参加者といつも通り、写真をパチリ。新潟県から訪れた30歳代の女性は「貫禄があってびっくり。最高の思い出になった」と声を弾ませた。

 根岸さんらは1998年にボランティア団体「水戸黄門漫遊一座」を発足。水戸観光コンベンション協会などから出演オファーを受け、年30回ほど県内外の会場に足を運んできた。
「水戸市へどう人を呼び込もうか」。黄門様ご一行は根岸さんが所属していた水戸商工会議所の仲間との会話から生まれた。青年部のメンバーと話し合う中で、「日本三名園の一つ偕楽園はあるが、呼び水となる仕掛けがない」。もし水戸に黄門様がいて写真を撮れたら、思い出に残るし、喜んでもらえるのでは――。そんな考えの下、青年部4人で、ご一行を演じる一座を設立した。
 98年に黄門様の衣装を身につけて、水戸市内のイベント会場でデビュー。最初は人前に立つのが恥ずかしかった。「若すぎる」「もっと背が大きいはず」などとつっこみも飛んだ。
 それでも地道な活動で知名度は上がり、写真の希望者で行列ができるようになった。「ありがとう」と感謝の言葉をかけられ、時に手を合わせられることも。根岸さんは「観光客が楽しんでくれている瞬間を見るたびに黄門様をやっていてよかったと感じた」と振り返る。
 役作りにも励んだ。テレビ時代劇「水戸黄門」を視聴し、立ち振る舞いやセリフなども研究した。一座で日光江戸村(栃木県)に出かけ、ひげやカツラの付け方、着物の着方なども学んだ。
 県外にPRに行くときは、衣装に着替えて出発し、移動時間も黄門様役に努めた。格さん役の檜山洋美さん(65)は「貫禄と思いやりのある黄門様だった」と振り返る。
 一座は黄門様や助さん、格さんを演じたいという希望者、化粧や着物スタッフが増え、50人の大所帯に。黄門様役も増えたこともあり、根岸さんは後進に道を譲ろうと引退を決めた。
 今後一座はベテランが去り、若手スタッフらを中心に再出発する。根岸さんは「いつまでもおもてなしの心を大切に、黄門様ご一行を演じ続けてほしい」と頼もしい後輩にエールを送る。
 読売新聞オンライン 4/14(日) 21:03

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 ご隠居が隠居されるのか。

 市民会館ができた時、泉町のあたりを歩いていたら「ご隠居」がそのまま前から歩いてきて驚いた。「さすが水戸には黄門さまが普通に歩いておられる」と(笑)。
 あまりに突然だったので挨拶だけして写真を撮るのを忘れてしまったが。

 ご苦労様でした。


 二代目は、


 こちらの方だろうか?
 少し強面になっているのが「本放送」の代替わりっぽいな。

 ちなみに、残されている肖像画や像をいろいろ総合してみると、顔つきは「里美黄門」が光圀公に一番近いようだぞ。


 

ジョークを軽くいなせないなんて、子供だなぁ

 暑いなー。
 とうとう夏装備の半袖で出てしまったよ。
 水戸でも26.5℃になったけど、新潟では32℃だと? まだ4月も半分だぞ。


 さて、

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 立憲・安住氏、岸田首相の米議会演説に「裏金問題に決着つければ…」


(写真、朝日新聞デジタルより。取材に応じる立憲民主党の安住淳国会対策委員長=2024年4月12日午前10時25分、国会、小林圭氏撮影)

「日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることは、まずない」。米議会でこう演説し、総員起立の拍手を受けた岸田文雄首相に、立憲民主党の安住淳国会対策委員長がかみついた。自民党派閥の裏金問題で首相が指導力を発揮すれば、「喜んでスタンディングオベーションしたい」と皮肉った。
 12日に国会内で記者団の取材に応じた安住氏が問題視したのは、米議会での首相演説だ。裏金問題で野党の追及にさらされ続ける日本とは違い、米国では万雷の拍手で迎えられた首相が、本音をこぼした形だ。
 安住氏は首相の指導力のなさに触れて、「ぱっとしないから自民党も含めて、そういう拍手になってないんじゃないか」と注文をつけ、こう呼びかけた。「自らの処分とか、問題に決着をつけてくれれば、少なくとも、私は1人でもスタンディングオベーションしたい」(小林圭)
 朝日新聞デジタル 4/12(金) 18:00

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「こいつ」、いつまでこんな偉そうな態度を続けるつもりなのだろう?
「裏金裏金」って、(2023/12/13の記事、また「政界の常識」からは目をそらすのか)で引用した記事にあるように自分も「パーティー券不記載」という形の「裏金づくり」をしていたではないか。

 この「パーティー券」の話はあまりに馬鹿馬鹿しいのでもう上記エントリーで書いたことに尽きるのだが、野党やマスメディアがまだピント外しキャンペーンを続けるようならば、そのうちまた書かなくてはならないか。やれやれ(ため息)。


 岸田総理のアメリカ訪問については、総理が帰国して成果が出そろってから整理して取り上げようと思っているが、とりあえず一つ。

 上で安住国対が嫌味を言っているように、岸田総理が(2015/05/03の記事、未来を見据える)での安倍総理(当時)に続いて、米議会で演説を行った。

 毎日新聞なども、はじめは、

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 岸田首相の発言中、米高官はスマホ…会見現場で見えた「温度差」

 米ホワイトハウスで10日開かれた日米首脳会談後の共同記者会見では、両政府の姿勢に温度差が見られた。日本政府の高官らは岸田文雄首相の発言を細かく確認しながら会見を見守ったが、米側はバイデン大統領の発言が覇気に欠け、高官が首相の発言中にスマートフォンをいじる姿も散見された。
(中略)
 岸田氏は用意された原稿に従って約10分間発言した。日本の高官が原稿にチェックを入れながら発言に漏れや間違いがないか確認する姿が見られた。一方、岸田氏の発言が冗長だった面もあるが、この間、米政府の高官はスマートフォンを操作したり、同時通訳のヘッドホンを外したり、ツメをいじったりする姿が見られた。
(後略)
【ワシントン秋山信一】
 毎日新聞 4/11(木) 14:20

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 こんな厭味ったらしい記事を書いていたのに、結局は、

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 米議員らが首相演説を高評価 ウクライナ支援訴え大きな拍手浴びる


(写真、毎日新聞より。米連邦議会の上下両院合同会議で、演説前に議員らとあいさつを交わす岸田文雄首相(中央)=2024年4月11日、AP)

 国賓待遇で訪米中の岸田文雄首相は11日、連邦議会の上下両院合同会議で演説した。英語による約34分間のスピーチで、拍手を浴びたのは48回以上。ロシアの侵攻を受けるウクライナの支援法案の審議が共和党の一部の反対で難航する中、米国の孤立主義に警鐘を鳴らし、米議員から「重要なメッセージを届けた」と高く評価された。
「日本はこれからもウクライナと共にある」。米国のウクライナ支援の重要性を訴えた後、首相が日本の姿勢を強調すると、大多数の議員が立ち上がり、この日一番の拍手を送った。
(中略)
 首相は11日の演説で、孤立主義的なトランプ前大統領や下院の保守強硬派を念頭に「一部の米国民の心の内で、世界における米国のあるべき役割に自己疑念を持たれていると感じる」と踏み込んだ。それまで拍手が相次いでいた議場では「自己疑念」という言葉が出た後に雰囲気がやや重くなったが、首相は「米国のリーダーシップは必要不可欠だ」「米国は独りではない。日本は米国と共にある」と鼓舞した。

 取材に応じた議員らは演説を歓迎した。将来の大統領候補に名前が挙がるクロブシャー上院議員(民主党)は「首相がウクライナへの行動を求めると、実質的に(議員)全員が支持した。非常に重要なことだった」と強調。上院軍事委員会の筆頭委員であるウィッカー上院議員(共和党)も「インド太平洋地域にとっても、民主主義国のウクライナを支援するのは重要だとの訴えは非常に正当>なものだ。下院がウクライナ支援に向け、前進することを願う」と述べた。
 バロン下院議員(民主党)は「孤立主義に関する訴えは素晴らしいものだった」と評価。キャピト上院議員(共和党)も「米国の努力を評価した上で、米国が独りではないと伝えてくれた。ウクライナに関するメッセージも響いた」と語った。一方、米メディアによると、ウクライナ支援に反対し、議長解任の動きを見せている保守強硬派のグリーン下院議員(共和党)は、首相がウクライナに言及した際には拍手せず、手元の携帯電話を見ていたという。【ワシントン秋山信一】
 毎日新聞 4/12(金) 10:41

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「総合的に見て評価の記事を書かざるを得ない」というものになっていた。

 だが、「とにかく岸田を貶さなくては気が済まない」人間たちも業界にはやたらといて、「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」(週刊SPA!4/12(金) 8:52配信)という見出しの記事を書いて溜飲下げをやっているのだが……「響かない」というならばそれは、「あなたがはじめから田中角栄などに比べてダメ」という気持ちで聞いているから
「敵味方関係なく演説で拍手する」などというのはフィクションの中にしかない。ましてや「とにかく貶してやろう」という気持ちの人間になど。

 このライターは、

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岸田首相の演説には印象が残らない
 岸田文雄首相の演説、スピーチを聞いていると、穏やかなしゃべり方には好感が持てるが、惜しむらくは感情の高まりがなく、聞き終わったあと印象に残らず物足りなさがある。演説という言葉は「演じて説く」という意味だが、岸田首相は根が正直なのか話に色付けする技術が欠けており、これが玉にきずである。

 週刊SPA!4/12(金) 8:52配信「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」より

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 と書き、

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 そこへいくと田中角栄における演説、スピーチの類いは、「角栄節」として国民に圧倒的な支持を受けていた。笑いが随所にあり、数字と歴史の裏付け、迫力満点の脅し口調、難しい話でも分かりやすい例え話、絶妙の間の取り方など、説得力抜群、聴衆は誰もが満足して聞き入っていたものである。

人物を大きく見せる「スピーチ上手」
「まぁねぇ、皆さんッ、どうですか。学校の先生がデモで道をジグザグに歩いておってね、子供だけに真っすぐに歩きなさいよなんて、これ聞くもんじゃないねぇ。校長の言うことは聞かない、校長が首をくくるところまで追い込む。それでいて労働者でござあーいとくる。そんな馬鹿が許されますかッ(拍手)。教育は、民族悠久の生命なのであります!
 そのうえ、東京では小中学校を週休2日制にしてはどうかとやっている。私は反対だ。これをやめて、むしろ夏か冬にまとめて休ませたほうがいいんです。都会の狭い鳥カゴみたいな家に、大きなお父さんが土曜も日曜もゴロゴロしていたら、おっかさんはたまったもんじゃないねぇ(大爆笑)。子供にまで土曜、日曜とまとわりつかれたら、おっかさんはもはや生きていられなくなっちゃう(笑)。私は断固、反対だ。
 子供は毎日、毎日、教え込まないとダメなんです。サーカスの動物だって1日ムチをやらないと、一から出直しどころか、訓練そのものがパーになっちまうですよ。子供も同じ。1週間に2日もブラブラしていたら、もとに戻ってしまう。教育とは、そういうもんじゃないですか、皆さん!(大拍手)」

 週刊SPA!4/12(金) 8:52配信「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」より

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 と角栄持ち上げをするのだが、いやいや、今こんな演説をしようものならば、どれだけあなたたちの仲間が揚げ足取りをするだろう
「子供を邪魔者扱い」するかのような表現を「失言!」といって叩くだろう。

 馬鹿らしい。「穏やかで優等生的な演説」しか許さないようにしているのは、自分たちではないか。
 それですら単語を切り取って騒ぎ立てる。
 こういう話になると必ず「自分の言葉でなんたら」という人間がコメント欄などに表れるが、ではと「ぶっちゃけ○○で」などと与党政治家が言おうものならば、その彼らがどれだけその政治家を叩くことだろう。麻生氏のように。
 一昨日書いた「子育て支援金」のように「ざっくり割ったらこんな数字になる。あとでもう少しちゃんと計算してみます」といっていたものが、後で「これだけの幅になるようです」といっただけで「どんどん上がっていく!」と大騒ぎするような相手に「資料なしで自分の感覚だけでの話」などできたものではない。

 この記事にも、

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トランプの演説も聴衆を一体とさせる力があるのだろう、演説において田中角栄とある意味共通してる面はある。岸田文雄は真逆の演説だが米国では受けるらしい、何故か?読み原稿が上手く出来ているからです。

 上記記事コメント欄より

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こんなコメントがつけられているが、トランプ氏の演説にしても「反トランプ」派の心になど響かない。

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なぜ響かないのか?

それは志がないからではないのかな?
日本を良くしたいという志が昭和の政治家には少なからずあった。
しかし、岸田は自分の保身のためには日本を売り飛ばしても構わないというのが本心に見える。
たとえ、自分の言葉で言おうが、演説が巧かろうが、魂がこもっていなければ響くわけがない。

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岸田首相の言葉は響かない…。それが最大の総理大臣・首相としての器ではないと言うことなのだ。国のトップは、国民に夢と希望を与えるとともに、高らかに、そして品格ある天下国家を語れるのが資格というもの。
ふにゃふにゃで、表情は薄ら笑い、語る言葉は「○○と承知している」では、国会答弁する覇気のない官僚と一緒。
これでは、国民を引っ張っていくことなど所詮無理。
こんなリーダーを持ったことは国民の不幸だが、国民投票で総理大臣を選べないイギリスの選挙制度を真似たのだから諦めるしかないが、それでも椅子にしがみつく岸田首相は、なんとも貧弱・貧相、哀れの権現のようなもの。

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イントネーションがおかしい上に言葉の区切り方もおかしいから中身が入ってこないのでは?
要は喋り方のノイズがデカすぎる。

まぁ肝心の言葉の中身も具体案なきビッグマウスや綺麗事だけで中身はないものばかりだと多くの人が認識したのでもう誰も岸田の言葉に耳は貸さないでしょう。


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メガネは本当にただただ書かれた原稿を読んでるだけ、何か都合が悪いと曖昧な回答しかしないまたは回答を控える、
今回様な身内の処分も議席の事だけ考えて中途半端で甘甘な処分しかしない
等々…
これじゃあ人の心に響く言葉なんか口からでる事は無いわ。

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中身が無い、実が無いということに尽きるのではないか。
後、加えるとすれば、慎重に話すつもりなのか、言葉を無暗に区切って話すから、滑らかに耳に入ってこない。区切っても米国を中国と言い間違えるのでは何の意味も無い。とにかく話が面白くない。

 上記記事コメント欄より

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 こんな考えの人間になど、岸田氏がなにをいっても通じない。

 岸田総理の演説に、

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 岸田文雄首相に「とても笑えない話だ」泉房穂さんバッサリ 国賓訪米中ジョークも、識者から相次ぎ批判

 国賓待遇でアメリカを訪問中の岸田文雄首相が11日、連邦議会の上下両院合同会議で英語で演説。日本の外交姿勢などを熱弁し、多くの議員から拍手で歓迎されたが、冒頭のジョークに、日本国>内の識者から厳しい見方が相次いでいる。
(中略)
 このスピーチに弁護士の泉房穂・前兵庫県明石市長はX(旧ツイッター)で「それは岸田首相が国民から拍手を受けるようなことを日本でしていないからであって、“笑いのネタ”にできるような話ではない。国民としては、とても笑えない話だ」と、首相の現状認識の甘さを指摘した。
(後略)
 中日スポーツ 4/12(金) 12:13

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 下手くそな揚げ足取りをしている人間もいるが、たとえばこの元市長が自分の「暴言」を自虐にした演説を同じようにしたら、今岸田叩きをしているような層からは「面白い」「器が大きい」と称賛されることだろう。
 そして彼らは、オバマ氏の就任演説に「感動した。それに引き換え麻生氏は……」とやった福島瑞穂氏と同じ態度をとることだろう。

 下らない。
 政治を「属人的」な要素で分類してその好悪で是非を判断していると、元明石市長などのワイドショーメンバにアンガーインスティゲートされ、頭を沸騰させられ、冷静な判断ができないまま流されることになる

 するとどうなるか。
「カップラーメンの値段」で頭を沸騰させた2009年のことを思い出してみたらいい。


 本日の横断。

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 ヒキガエルの道路横断、見守りのボランティア募集 ロシア


(写真、CNNより。ロシア西部の自然保護区で、道路を横断するヒキガエルを守るボランティアを募集)

(CNN) ロシア西部サンクトペテルブルク郊外の自然保護区が、交通量の多い道路を横断するヒキガエルたちが車にひかれないよう、カエルの安全を守るボランティアを募集している。
 サンクトペテルブルクの環境管理・環境保護・環境安全委員会はテレグラムを通じ、セストロレツク湿原保護区でヒキガエルの移動シーズンに備え、両生類を助けるボランティアの登録受け付けを開始したと発表した。
 ヒキガエルは暖かい季節になると繁殖期を迎え、森からセストロレツク貯水池の東岸に移動して産卵し、その後再び森へ戻る。生息地はサンクトペテルブルクから約30キロほど北にある。
 しかしヒキガエルの移動ルート上に道路があり、ヒキガエルの個体数を脅かすようになっていた。そこで個体数を守るため、同保護区は産卵場所への安全な移動を助けるボランティアを毎年募集している。
 登録を済ませたボランティアには講習を受けてもらい、道路を横断するヒキガエルの見守りに派遣する。一方でカエル交通整理の講習を受けていない市民には、ヒキガエルに触れないよう呼びかけている。
 CNN.co.jp 4/10(水) 15:13

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 偕楽園近くの水辺で、カエルが大合唱するようになっている。
 ロシアでもカエルは元気なのか。

 こういうニュースばかりが発信されるようになればいいのになぁ。
「ボランティア」が別の「募集」の記事になってしまわないか……。

 

「知る」の邪魔をしないで

 すごくいい天気になった。だが暑いな。
 千波湖の方に名残の桜を見に行きたかったのだが、朝から動くと胸に痛みがくるので、一日横になってごろごろしていたよ。


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「天下、本当に取りました」 作品舞台の大津でファン歓喜 本屋大賞


(写真、毎日新聞より。本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」の宮島未奈さん=東京都港区で2024年4月10日午後2時44分、和田大典氏撮影)

 成瀬が天下を取った――。10日に発表があった2024年本屋大賞で、大津市が舞台の「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)が選ばれた。全編に「滋賀愛」があふれる作品の快挙に、地元で喜びの声が上がった。【飯塚りりん】

 同作は、大津市在住の宮島未奈さん(40)のデビュー作で、地元・大津を愛する主人公の少女、成瀬あかりの日常を描いた青春小説。閉店した西武大津店、県立膳所高、ときめき坂など県民になじみ深い場所が多く登場する。
 同作が話題となっていることを受け、JR膳所駅では、びわ湖大津観光協会が1日から「ようこそ!成瀬の住むまち、びわ湖大津へ!」と書かれた幅約7メートルの大看板を設置。本屋大賞発表を控えたこの日、地元の平野学区まちづくり協議会のメンバー計5人が訪れた。
(中略)
 本屋大賞は全国の書店員が投票で売りたい本を決める。地元の本屋「TSUTAYA BOOKSTORE Oh!Me 大津テラス店」では、1月下旬から同作の特設コーナーが設けられ、大賞に決まると店員が「本屋大賞受賞」の帯に一斉に切り替えた。店員の八原敦子さん(50)は「西武百貨店の閉店を惜しむ気持ちなど、作者の滋賀愛に読者が共感したのではないか。さらに多くの人に手に取ってもらえるように発信したい」と意気込んでいた。
 作中で成瀬の通う膳所高2年の田村絢乃さん(16)は「図書室では予約待ちでなかなか読めなかったが、やっと読んだ時は光景が目に浮かぶようで楽しかった。地元のPRにもなるのでうれしい」と喜んだ。
 毎日新聞 4/10(水) 19:37

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 水戸はもう、駅ビルの川俣と京成の丸善、茨大前のBOOKACEぐらいしか本屋が無くなってしまったのでとんと見かけることもなくなったのだが、まだこんな賞やっていたのか。

 盛り上げようというのはいいのだが、あまり本屋に「これを読んで!」といってこられるのは、ちょっと嫌だな。
「どの本を読むか」は自分で決める。本屋さんにはとにかくひたすらいろいろな本を置いてほしい。昔の川俣ビルのように物理の専門書や哲学書から文庫・コミックス・雑誌まで。山ほど。

 あまり本屋が自己主張をするようになると、


https://twitter.com/marumerumerume/status/1775134610005078068

 こんなことをする店も出てくることになるから。
 わざわざ手作りの腰巻を作って本にかぶせる。これは「商品の棄損」にならないのだろうか?

 安倍内閣時代には「反安倍本」ばかりを平積みにした店もあった。
 もう「そういうのいいから」
 昔から「今週のベストセラー」的な感じで平積み本にポップをつける店はあったが、ちょっとやり過ぎ。

 まったく。
(2023/12/07の記事、彼らは「差別」を道具に使う)でも書いたが、「もっと知って! 勉強して!」という勢力ほど、こういうことが「知られる」のを嫌がる。

 産経新聞社には、

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 トランスジェンダーに関する本の発売中止要求 産経新聞出版に脅迫

 産経新聞出版(東京都千代田区)が4月3日に発行予定の「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」をめぐり、「トランスジェンダー当事者への差別を扇動する」として出版の中止を求め、応じない場合は販売書店に放火するなどと脅迫するメールが産経新聞に届いた。産経新聞東京本社広報室が取材に明らかにした。

 同書は米ジャーナリストの著作の翻訳本。KADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の題で出版予定だったが、「差別本だ」との批判の中、昨年12月に中止した。
 産経新聞によると、脅迫メールが今月19日に同社に届き、29日には同様のメールが届いたという連絡が複数の書店から産経新聞出版にあった。メールはドイツのドメインが使われていたが、日本語で書かれていた。
 同社は30日、「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します」などとするコメントを発表した。威力業務妨害の疑いで29日に警視庁に被害届を出したという。(後藤遼太)
 朝日新聞デジタル 3/30(土) 18:40

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 こんな脅迫まで届いているというのだ。

 ドイツといえば(2023/01/09の記事、なんと罰当たりな)で中部空港に爆弾を仕掛けたという脅迫があった国だが、あれは国際電話という胡麻化しにくい回線で英語によるものだった。
 メールは発信元のドメインの偽装はもっと簡単。しかも日本語というのだから……。

(2012/04/05の記事、数字の意味をみるようになりたい)で取り上げた東日本大震災の瓦礫処理で金沢市長に脅迫文を送った犯人は、結局見つからなかった。
 今度はきちんと、捕まえてほしい。そして背後関係なども含めて発表してほしい。
「もっと知って! 勉強して!」といっているような人たちも「あれは自分たちとは関係ない」と堂々と言えるように。


 それにしても、本屋の存続は難しいなぁ。

 政府は、

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 本無料配送禁止の反アマゾン法、経産相「研究価値ある」 書店振興で

 斎藤健経済産業相は12日の閣議後会見で、「街の書店」が減少している状況をめぐり、フランスで導入された本の無料配送を禁止する「反アマゾン法」など海外の取り組みを「研究する価値はある」と語った。同省は5日に「書店振興プロジェクトチーム(PT)」を設置。近く書店関係者らを招いて車座対話を開く。
 PTは、斎藤氏の肝いりで設立された。斎藤氏が幹事長を務める「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」が昨年4月に提言を発表。日本の書店は不公正な競争環境にさらされているとして「ネット書店による送料無料化や過剰なポイント付与」などの問題を指摘したうえで、本の無料配送を禁止するフランスの「反アマゾン法」や、学校の図書館などが本を購入する際、地域>の書店を優先する韓国の取り組みなどに言及していた。
 会見で斎藤氏は、書店はあらゆるジャンルの本が見られる「一覧性」があるとして、「様々なジャンルの本との出会いがある。人の視野を広げる点では、ネットなどに比べて強みがある」と述べた。
 朝日新聞デジタル 3/12(火) 13:00

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 こんなこともいっているが、「相手を不便にしてこっちを守ろう」というはまさに「利権」の発想そのもの。
 それよりも「本屋の利点」をもっと上げて勝負するようにすべきだ。
 例えば、「売れ筋」以外の本が店にはほとんど入らず、頼んでも取り寄せに数週間かかる現状を改革するとか。

 東京に住んでいる人にはわからないだろうが、地方ではこの「本が入らない」「数が少ない」は結構「あるある」なのだ。
 それをほったらかしにしたまま「本屋大賞! 読んでね」とされても……。


 本日の収穫。

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「万博たけのこ」今年の販売終了 整理券を求めて、連日長い行列


(写真、朝日新聞デジタルより。太陽の塔近くで販売された「万博たけのこ」=2024年4月12日午後1時30分、大阪府吹田市、渋谷正章氏撮影)

 大阪府吹田市の万博記念公園周辺で収穫される「万博たけのこ」の販売が12日、同園自然文化園「太陽の広場」で今年の最終日を迎えた。
 毎年3月下旬〜4月中旬、竹林保全を目的にボランティアが掘り、期間限定で売っている。当日午前に採っているため、アク抜きがいらず、香り豊かなのが特徴だ。
 おいしさが口コミで広がり、20年目を迎えた今年も連日、整理券を求める長い行列ができた。次回販売は来年までお預け。客の一人は「(来年の)大阪・関西万博に行くかどうかは迷っているけれど、たけのこは必ず買いに行きます」。
 朝日新聞デジタル 2024/04/13 10:15

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 万博会場のあった線利休良はもともと竹藪が多く、春になるとあちこちで筍が採れるが、へえ、売っていたのか。

 いいねぇ「朝採り」。
 しかしこんな記事にまで「次回万博ディスり」を入れなくては気が済まない朝日新聞ときたら。


 わが水戸市でも、六月になると偕楽園で採れた梅の実の販売をやっている。

 今年も、



 梅の木に実が着きはじめているようで。

 今はまだ「カリカリ小梅」程度の実、どこまで大きくなってくれるかな?