ジョークを軽くいなせないなんて、子供だなぁ | 偕楽園血圧日記

ジョークを軽くいなせないなんて、子供だなぁ

 暑いなー。
 とうとう夏装備の半袖で出てしまったよ。
 水戸でも26.5℃になったけど、新潟では32℃だと? まだ4月も半分だぞ。


 さて、

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 立憲・安住氏、岸田首相の米議会演説に「裏金問題に決着つければ…」


(写真、朝日新聞デジタルより。取材に応じる立憲民主党の安住淳国会対策委員長=2024年4月12日午前10時25分、国会、小林圭氏撮影)

「日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることは、まずない」。米議会でこう演説し、総員起立の拍手を受けた岸田文雄首相に、立憲民主党の安住淳国会対策委員長がかみついた。自民党派閥の裏金問題で首相が指導力を発揮すれば、「喜んでスタンディングオベーションしたい」と皮肉った。
 12日に国会内で記者団の取材に応じた安住氏が問題視したのは、米議会での首相演説だ。裏金問題で野党の追及にさらされ続ける日本とは違い、米国では万雷の拍手で迎えられた首相が、本音をこぼした形だ。
 安住氏は首相の指導力のなさに触れて、「ぱっとしないから自民党も含めて、そういう拍手になってないんじゃないか」と注文をつけ、こう呼びかけた。「自らの処分とか、問題に決着をつけてくれれば、少なくとも、私は1人でもスタンディングオベーションしたい」(小林圭)
 朝日新聞デジタル 4/12(金) 18:00

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「こいつ」、いつまでこんな偉そうな態度を続けるつもりなのだろう?
「裏金裏金」って、(2023/12/13の記事、また「政界の常識」からは目をそらすのか)で引用した記事にあるように自分も「パーティー券不記載」という形の「裏金づくり」をしていたではないか。

 この「パーティー券」の話はあまりに馬鹿馬鹿しいのでもう上記エントリーで書いたことに尽きるのだが、野党やマスメディアがまだピント外しキャンペーンを続けるようならば、そのうちまた書かなくてはならないか。やれやれ(ため息)。


 岸田総理のアメリカ訪問については、総理が帰国して成果が出そろってから整理して取り上げようと思っているが、とりあえず一つ。

 上で安住国対が嫌味を言っているように、岸田総理が(2015/05/03の記事、未来を見据える)での安倍総理(当時)に続いて、米議会で演説を行った。

 毎日新聞なども、はじめは、

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 岸田首相の発言中、米高官はスマホ…会見現場で見えた「温度差」

 米ホワイトハウスで10日開かれた日米首脳会談後の共同記者会見では、両政府の姿勢に温度差が見られた。日本政府の高官らは岸田文雄首相の発言を細かく確認しながら会見を見守ったが、米側はバイデン大統領の発言が覇気に欠け、高官が首相の発言中にスマートフォンをいじる姿も散見された。
(中略)
 岸田氏は用意された原稿に従って約10分間発言した。日本の高官が原稿にチェックを入れながら発言に漏れや間違いがないか確認する姿が見られた。一方、岸田氏の発言が冗長だった面もあるが、この間、米政府の高官はスマートフォンを操作したり、同時通訳のヘッドホンを外したり、ツメをいじったりする姿が見られた。
(後略)
【ワシントン秋山信一】
 毎日新聞 4/11(木) 14:20

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 こんな厭味ったらしい記事を書いていたのに、結局は、

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 米議員らが首相演説を高評価 ウクライナ支援訴え大きな拍手浴びる


(写真、毎日新聞より。米連邦議会の上下両院合同会議で、演説前に議員らとあいさつを交わす岸田文雄首相(中央)=2024年4月11日、AP)

 国賓待遇で訪米中の岸田文雄首相は11日、連邦議会の上下両院合同会議で演説した。英語による約34分間のスピーチで、拍手を浴びたのは48回以上。ロシアの侵攻を受けるウクライナの支援法案の審議が共和党の一部の反対で難航する中、米国の孤立主義に警鐘を鳴らし、米議員から「重要なメッセージを届けた」と高く評価された。
「日本はこれからもウクライナと共にある」。米国のウクライナ支援の重要性を訴えた後、首相が日本の姿勢を強調すると、大多数の議員が立ち上がり、この日一番の拍手を送った。
(中略)
 首相は11日の演説で、孤立主義的なトランプ前大統領や下院の保守強硬派を念頭に「一部の米国民の心の内で、世界における米国のあるべき役割に自己疑念を持たれていると感じる」と踏み込んだ。それまで拍手が相次いでいた議場では「自己疑念」という言葉が出た後に雰囲気がやや重くなったが、首相は「米国のリーダーシップは必要不可欠だ」「米国は独りではない。日本は米国と共にある」と鼓舞した。

 取材に応じた議員らは演説を歓迎した。将来の大統領候補に名前が挙がるクロブシャー上院議員(民主党)は「首相がウクライナへの行動を求めると、実質的に(議員)全員が支持した。非常に重要なことだった」と強調。上院軍事委員会の筆頭委員であるウィッカー上院議員(共和党)も「インド太平洋地域にとっても、民主主義国のウクライナを支援するのは重要だとの訴えは非常に正当>なものだ。下院がウクライナ支援に向け、前進することを願う」と述べた。
 バロン下院議員(民主党)は「孤立主義に関する訴えは素晴らしいものだった」と評価。キャピト上院議員(共和党)も「米国の努力を評価した上で、米国が独りではないと伝えてくれた。ウクライナに関するメッセージも響いた」と語った。一方、米メディアによると、ウクライナ支援に反対し、議長解任の動きを見せている保守強硬派のグリーン下院議員(共和党)は、首相がウクライナに言及した際には拍手せず、手元の携帯電話を見ていたという。【ワシントン秋山信一】
 毎日新聞 4/12(金) 10:41

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「総合的に見て評価の記事を書かざるを得ない」というものになっていた。

 だが、「とにかく岸田を貶さなくては気が済まない」人間たちも業界にはやたらといて、「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」(週刊SPA!4/12(金) 8:52配信)という見出しの記事を書いて溜飲下げをやっているのだが……「響かない」というならばそれは、「あなたがはじめから田中角栄などに比べてダメ」という気持ちで聞いているから
「敵味方関係なく演説で拍手する」などというのはフィクションの中にしかない。ましてや「とにかく貶してやろう」という気持ちの人間になど。

 このライターは、

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岸田首相の演説には印象が残らない
 岸田文雄首相の演説、スピーチを聞いていると、穏やかなしゃべり方には好感が持てるが、惜しむらくは感情の高まりがなく、聞き終わったあと印象に残らず物足りなさがある。演説という言葉は「演じて説く」という意味だが、岸田首相は根が正直なのか話に色付けする技術が欠けており、これが玉にきずである。

 週刊SPA!4/12(金) 8:52配信「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」より

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 と書き、

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 そこへいくと田中角栄における演説、スピーチの類いは、「角栄節」として国民に圧倒的な支持を受けていた。笑いが随所にあり、数字と歴史の裏付け、迫力満点の脅し口調、難しい話でも分かりやすい例え話、絶妙の間の取り方など、説得力抜群、聴衆は誰もが満足して聞き入っていたものである。

人物を大きく見せる「スピーチ上手」
「まぁねぇ、皆さんッ、どうですか。学校の先生がデモで道をジグザグに歩いておってね、子供だけに真っすぐに歩きなさいよなんて、これ聞くもんじゃないねぇ。校長の言うことは聞かない、校長が首をくくるところまで追い込む。それでいて労働者でござあーいとくる。そんな馬鹿が許されますかッ(拍手)。教育は、民族悠久の生命なのであります!
 そのうえ、東京では小中学校を週休2日制にしてはどうかとやっている。私は反対だ。これをやめて、むしろ夏か冬にまとめて休ませたほうがいいんです。都会の狭い鳥カゴみたいな家に、大きなお父さんが土曜も日曜もゴロゴロしていたら、おっかさんはたまったもんじゃないねぇ(大爆笑)。子供にまで土曜、日曜とまとわりつかれたら、おっかさんはもはや生きていられなくなっちゃう(笑)。私は断固、反対だ。
 子供は毎日、毎日、教え込まないとダメなんです。サーカスの動物だって1日ムチをやらないと、一から出直しどころか、訓練そのものがパーになっちまうですよ。子供も同じ。1週間に2日もブラブラしていたら、もとに戻ってしまう。教育とは、そういうもんじゃないですか、皆さん!(大拍手)」

 週刊SPA!4/12(金) 8:52配信「岸田首相の言葉はなぜ響かないのか?“昭和の名宰相”の演説・スピーチと比較する」より

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 と角栄持ち上げをするのだが、いやいや、今こんな演説をしようものならば、どれだけあなたたちの仲間が揚げ足取りをするだろう
「子供を邪魔者扱い」するかのような表現を「失言!」といって叩くだろう。

 馬鹿らしい。「穏やかで優等生的な演説」しか許さないようにしているのは、自分たちではないか。
 それですら単語を切り取って騒ぎ立てる。
 こういう話になると必ず「自分の言葉でなんたら」という人間がコメント欄などに表れるが、ではと「ぶっちゃけ○○で」などと与党政治家が言おうものならば、その彼らがどれだけその政治家を叩くことだろう。麻生氏のように。
 一昨日書いた「子育て支援金」のように「ざっくり割ったらこんな数字になる。あとでもう少しちゃんと計算してみます」といっていたものが、後で「これだけの幅になるようです」といっただけで「どんどん上がっていく!」と大騒ぎするような相手に「資料なしで自分の感覚だけでの話」などできたものではない。

 この記事にも、

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トランプの演説も聴衆を一体とさせる力があるのだろう、演説において田中角栄とある意味共通してる面はある。岸田文雄は真逆の演説だが米国では受けるらしい、何故か?読み原稿が上手く出来ているからです。

 上記記事コメント欄より

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こんなコメントがつけられているが、トランプ氏の演説にしても「反トランプ」派の心になど響かない。

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なぜ響かないのか?

それは志がないからではないのかな?
日本を良くしたいという志が昭和の政治家には少なからずあった。
しかし、岸田は自分の保身のためには日本を売り飛ばしても構わないというのが本心に見える。
たとえ、自分の言葉で言おうが、演説が巧かろうが、魂がこもっていなければ響くわけがない。

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岸田首相の言葉は響かない…。それが最大の総理大臣・首相としての器ではないと言うことなのだ。国のトップは、国民に夢と希望を与えるとともに、高らかに、そして品格ある天下国家を語れるのが資格というもの。
ふにゃふにゃで、表情は薄ら笑い、語る言葉は「○○と承知している」では、国会答弁する覇気のない官僚と一緒。
これでは、国民を引っ張っていくことなど所詮無理。
こんなリーダーを持ったことは国民の不幸だが、国民投票で総理大臣を選べないイギリスの選挙制度を真似たのだから諦めるしかないが、それでも椅子にしがみつく岸田首相は、なんとも貧弱・貧相、哀れの権現のようなもの。

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イントネーションがおかしい上に言葉の区切り方もおかしいから中身が入ってこないのでは?
要は喋り方のノイズがデカすぎる。

まぁ肝心の言葉の中身も具体案なきビッグマウスや綺麗事だけで中身はないものばかりだと多くの人が認識したのでもう誰も岸田の言葉に耳は貸さないでしょう。


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メガネは本当にただただ書かれた原稿を読んでるだけ、何か都合が悪いと曖昧な回答しかしないまたは回答を控える、
今回様な身内の処分も議席の事だけ考えて中途半端で甘甘な処分しかしない
等々…
これじゃあ人の心に響く言葉なんか口からでる事は無いわ。

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中身が無い、実が無いということに尽きるのではないか。
後、加えるとすれば、慎重に話すつもりなのか、言葉を無暗に区切って話すから、滑らかに耳に入ってこない。区切っても米国を中国と言い間違えるのでは何の意味も無い。とにかく話が面白くない。

 上記記事コメント欄より

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 こんな考えの人間になど、岸田氏がなにをいっても通じない。

 岸田総理の演説に、

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 岸田文雄首相に「とても笑えない話だ」泉房穂さんバッサリ 国賓訪米中ジョークも、識者から相次ぎ批判

 国賓待遇でアメリカを訪問中の岸田文雄首相が11日、連邦議会の上下両院合同会議で英語で演説。日本の外交姿勢などを熱弁し、多くの議員から拍手で歓迎されたが、冒頭のジョークに、日本国>内の識者から厳しい見方が相次いでいる。
(中略)
 このスピーチに弁護士の泉房穂・前兵庫県明石市長はX(旧ツイッター)で「それは岸田首相が国民から拍手を受けるようなことを日本でしていないからであって、“笑いのネタ”にできるような話ではない。国民としては、とても笑えない話だ」と、首相の現状認識の甘さを指摘した。
(後略)
 中日スポーツ 4/12(金) 12:13

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 下手くそな揚げ足取りをしている人間もいるが、たとえばこの元市長が自分の「暴言」を自虐にした演説を同じようにしたら、今岸田叩きをしているような層からは「面白い」「器が大きい」と称賛されることだろう。
 そして彼らは、オバマ氏の就任演説に「感動した。それに引き換え麻生氏は……」とやった福島瑞穂氏と同じ態度をとることだろう。

 下らない。
 政治を「属人的」な要素で分類してその好悪で是非を判断していると、元明石市長などのワイドショーメンバにアンガーインスティゲートされ、頭を沸騰させられ、冷静な判断ができないまま流されることになる

 するとどうなるか。
「カップラーメンの値段」で頭を沸騰させた2009年のことを思い出してみたらいい。


 本日の横断。

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 ヒキガエルの道路横断、見守りのボランティア募集 ロシア


(写真、CNNより。ロシア西部の自然保護区で、道路を横断するヒキガエルを守るボランティアを募集)

(CNN) ロシア西部サンクトペテルブルク郊外の自然保護区が、交通量の多い道路を横断するヒキガエルたちが車にひかれないよう、カエルの安全を守るボランティアを募集している。
 サンクトペテルブルクの環境管理・環境保護・環境安全委員会はテレグラムを通じ、セストロレツク湿原保護区でヒキガエルの移動シーズンに備え、両生類を助けるボランティアの登録受け付けを開始したと発表した。
 ヒキガエルは暖かい季節になると繁殖期を迎え、森からセストロレツク貯水池の東岸に移動して産卵し、その後再び森へ戻る。生息地はサンクトペテルブルクから約30キロほど北にある。
 しかしヒキガエルの移動ルート上に道路があり、ヒキガエルの個体数を脅かすようになっていた。そこで個体数を守るため、同保護区は産卵場所への安全な移動を助けるボランティアを毎年募集している。
 登録を済ませたボランティアには講習を受けてもらい、道路を横断するヒキガエルの見守りに派遣する。一方でカエル交通整理の講習を受けていない市民には、ヒキガエルに触れないよう呼びかけている。
 CNN.co.jp 4/10(水) 15:13

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 偕楽園近くの水辺で、カエルが大合唱するようになっている。
 ロシアでもカエルは元気なのか。

 こういうニュースばかりが発信されるようになればいいのになぁ。
「ボランティア」が別の「募集」の記事になってしまわないか……。