偕楽園血圧日記 -4ページ目

携帯から一言

今日は明利酒類で蔵開き。

 
 

コロナ禍で中止になって以来、四年ぶりである。

皆期待していたのか、すごい人出。開場前には別春館の敷地を取り巻く列ができていた。

 

 

ご老公一行も駆けつけてくれたぞ(笑)。

今年は今までの蔵開きから一カ月遅いせいか、

 

 

敷地内の桜ももうすっかり葉桜になっているのがちょっと残念。

明利の蔵である別春館には、

 

 

ウイスキーの樽が!

二階には、

 

 

アニメコラボのスペースもできていた(汗)。

蔵開きでしか買えない酒も手に入れて、呑むのが楽しみだ。


午後からは芸術館の「あおぞらクラフト市」へ。

 

 

今回は金工系の作家さんが少ないようだ。


気温が上がってきて、ちょっとへばってしまったよ。




 

 

地殻を物性的に見ていこう

 風が強かったなぁ。洗濯物が飛びそうだったよ。


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 愛媛・高知で震度6弱 地震学者「南海トラフ地震誘発ないだろう」


(図、毎日新聞より。17日午後11時14分ごろの各地の震度)

 17日午後11時14分ごろ、愛媛、高知両県で震度6弱を観測する地震が発生した。震源の豊後水道の辺りでは、深さ約30キロで陸側のユーラシアプレートの下に海側のフィリピン海プレートが沈み込んでいる。
 気象庁によると、今回の地震の震源は深さ約39キロ。香川大の金田義行特任教授(地震学)は「フィリピン海プレートの内部で起きた地震と思われる。マグニチュード(M)6・6と推定されており、南海トラフ地震を誘発するような地震ではないだろう。ただし、2月にも近辺で震度4の地震があり、活動が活発になっている。日ごろの備えを見直した方がいいだろう」と語った。
 山岡耕春・名古屋大名誉教授(地震学)も「震源の深さから見て、フィリピン海プレート内部で起きた地震とみられる」と指摘する。その上で「この場所の地震としてはかなり大きい規模の地震と言える。南海トラフへの影響はないとは言い切れないが、無視できる程度の規模の地震だろう」と分析した。

 京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)によると、豊後水道付近は2001年の芸予地震(M6・7)など、過去にも大きな被害を出した地震が起きてきたという。「今後1週間程度は地震が続くことを念頭に置いて備える必要がある」と注意を呼びかけた。【大野友嘉子、鳥井真平、垂水友里香】
 毎日新聞 4/18(木) 0:00

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 昨日少し触れたように、愛媛県地方で大きな地震があった。

 震度六弱といえば、東日本大震災の時の本市と同程度。「家の中がぐちゃぐちゃ」になってしまった人も多いだろう。
 あの時水戸では家屋被害はあまりなかったものの、大理石の塀が崩れたり寺社の墓がバラバラに倒れてしまったり、ビルの外壁にヒビが入るなどの被害が出た。
 駅ビルのなど完全に隙間ができるほどで……まあその位置はもともと「大きな地震の時にそこで壊れて全体の倒壊を防ぐための接合部」だったおかげでそのまま補修して営業を続けているが(汗)。

 とりあえずこの地震では、

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 愛媛・高知・大分で8人けが 地震から一夜明け住宅破損や国道に落石



(写真、朝日新聞デジタルより。地震による落石で通行止めとなった国道=2024年4月18日午前9時32分、愛媛県大洲市、朝日新聞社機から、相場郁朗氏撮影)

 17日夜に発生した豊後水道を震源とする地震で、愛媛県で5人、高知県1人、大分県で2人のけが人が確認された。
 四国電力は18日、運転中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で発電機の出力が約2%低下していると発表。点検と復旧までに1日程度かかる見通しだが、外部への放射線の影響はないとしている。
 JR四国によると、予讃線の特急「宇和海」を松山―宇和島駅(いずれも愛媛県)間で18日昼ごろまで運転を見合わせる。予土線は宇和島駅と窪川駅(高知県四万十町)の間で18日は終日運休する見通し。また、国土交通省によると、愛媛県大洲市の国道197号が落石のため通行止めになったほか、愛媛、高知両県の県道の一部で通行が規制されている。

 地震から一夜明けた18日、自治体や消防などは被害の確認に追われた。最大震度6弱を観測した高知県宿毛市では、住宅の外壁や窓ガラスが割れるなどの被害の報告が市に寄せられた。市によると、けが人の報告は現時点ではないが、40代男性が過呼吸を訴えて病院に搬送されたという。また、各地で水道水の濁りが確認され、最大で市内の約6割に影響する可能性があるとして、四国地方整>備局などに給水車の派遣を要請した。
 18日未明の宿毛市内を記者が歩くと、住宅の屋根瓦が落ちるなどの被害が確認できた。市内でラウンジを経営する小野田由美子さんは、大きな揺れに襲われ、店内のソファに倒れ込んだ。食器や酒瓶が床に落ちて割れるなどしたといい、「ここで生まれて68年、こんな地震は初めて。また余震があると聞くと怖くて眠れない」と話した。
 宿毛市は18日、すべての小中学校を臨時休校に決めた。県立宿毛高校(宿毛市与市明)では、渡り廊下の床がひび割れるなどの被害が出た。また、市によると、震度4を観測した同県土佐清水市と大月町の市町境で土砂崩れが起きたとの情報があるという。
 震度4を観測した高知県梼原町では、倒木と落石で町道が通行止めになり、松谷地区の5世帯10人が孤立状態となった。全員の無事が確認できているという。ほかにも落石や倒木で通行できない道路が2カ所あるが、18日午前中に解消できる見込みだという。
 震度6弱が観測された愛媛県愛南町。民宿を営む吉田由紀子さん(51)は、2階の自宅台所で揺れを感じ、とっさに食器棚を押さえた。家族や愛犬は無事だが、近くで水道管が破裂し、水があふれているという。「横揺れが10~15秒ほど続いた。津波の心配はないと聞いて安心した。海端なので、もし津波が来たら大事になる」と話した。
 同町御荘平城にあるコンビニの男性店員(28)は店内で洗い物の作業中に地震に遭った。「今までに感じたことのないような大きな揺れ」で、店内ではワイン5本が棚から落ちて瓶が割れ、カップ麺やスナック菓子などが散乱したという。
 愛媛県の中村時広知事は18日未明、県庁での災害対策本部会議後に報道陣の取材に応じ、「何よりも優先すべきは人命救助。今のところそういう報告は入っていないが、それを最優先にしたいと思う。伊方原発については揺れは確認されているが安全上の問題は発生していないことを確認している」と述べた。
 朝日新聞デジタル 4/18(木) 9:55

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 人的被害が小さかったのは幸いである。

 NHKの中継では「このあたりは大きな地震がないので古くて『重い』家が多く残っていて~」といっていたが、そのあたりはどうだったろう。


 ところで今回、メディアでは南海トラフ地震とこれを結び付けようとする動きがある。
 気象庁はマグニチュードから「これが南海トラフを誘発することはない」と結論付けているのだが……そう簡単に禁断していいものだろうか?
 なにしろ、何度も書いているように地震学者の多くはまだ地震の発生メカニズムを定性的に解明できていないのだから。

 NHKニュースでも「震源断層の深さが南海トラフのメカニズムと違う」と説明していたが、物理の感覚では「まるで違うとは言えないのではないか?」と思えてしまう。
 ここはやはり、(2016/05/30の記事、素人にきちんと話せてこその専門家)で取り上げた京都大防災研究所の西村卓也准教授(当時)のような人を呼んで、「歪み値」について説明してもらう必要がある。

 あれから八年。ウィキペディアによると2022年に日本地震学会理事となり、2023年には京都大学防災研究所教授となった西村氏に、潤沢な研究費は与えられているだろうか?
(2017/09/29の記事、裁判官は理科の勉強もしろ!)で書いたように、「唯一予知できる」としてきた東海地震ですら「「余地は不可能」と認めたのだから、今まで「何年前に地震があったから」とやってきたギャンブラーに回してきた予算を、こういう人の元に付け替えなくては。
 やってる?


 おまけ。

 今回の地震では人死にが出ていないためか、令和六年能登半島地震の際に大騒ぎしてデマを流しまくっていた「どこかの政党の支持者」たちもおとなしい。
 あの時「夜の歌に自衛隊送っていたら。ヘリを飛ばしていたら。岸田は人殺し!」とヒステリックに騒いでいた者は、上の朝日新聞の「一夜明けて被害が分かった」記事を呼んでどう思うだろう。
 まあ、彼らは「そんなことどうでもいい。ただ岸田叩きがしたいだけ」なのでこういう記事の目にも入らないのだろうけど。

 それでもメディアは、

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 地震後に伊方原発3号機の出力2%低下、規制庁「安全には影響ない」

 四国電力は18日、前日夜に発生した豊後水道を震源とする最大震度6弱の地震後、運転中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の発電機出力が約2%低下したと発表した。地震の影響とみられる。原子力規制庁によると、安全への影響はないという。
 四国電によると、3号機では水平方向に33ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)を観測したが、自動停止する設定値190ガルを下回ったため、運転を継続している。
 17日夜の地震後、タービンに送る蒸気の加熱装置のタンクの水位計に不具合があり、発電効率が落ちたことで発電機出力が下がったという。四国電が原因を調べている。
 廃炉作業中の1、2号機に異常はないという。
 朝日新聞デジタル 4/18(木) 8:21

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 こういう記事を書いて煽ろうとし、お約束通りに「反原発」勢力がSNSで大はしゃぎしている。

「わからないように書いている」のか「記者自身がよくわかっていない」のか、朝日の記事は記載が不十分になっているが、この「タービンに送る蒸気」というのは、「二次冷却水」というやつである。
 伊方の三号機は「加圧水型原子炉」というやつで、原子炉の炉心を通して熱くなった「加圧水」の熱を熱交換器で「炉心に触れていない水」に移し、その「きれいな水」でタービンを回して発電する。福島第一のように「炉心を通って熱せられた水で直接タービンを回す」形式ではない、いわゆる「汚染水」に触れる範囲を小さくできる形式である。
 今回水位変動が観測されたのはその「タービンを回すきれいな水」の方で、これは普通の火力式発電所でも起きること。
 これで「原発廃止だ!」と騒ぐのは「もの知らず」のやることなので、自分の愚かさをさらさないように気をつけないと。


 本日の発見。

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 藤原定家直筆の「古今和歌集」注釈書を発見 専門家「国宝に値」


(写真、毎日新聞より。冷泉家に伝わる古今伝授箱から見つかった藤原定家直筆の「顕注密勘」=京都市上京区で2024年4月16日、加古信志氏撮影)

 鎌倉初期を代表する歌人、藤原定家(1162~1241年)が自筆した「古今和歌集」の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」の原本が見つかった。子孫の冷泉家(京都市上京区)で保管する木箱を約130年ぶりに開けたところ、収められていた。同書の写本の中には国重要文化財に指定されているものもあり、原本について専門家は「国宝に値する」と評価している。
 定家らの古典籍を研究・保存する冷泉家時雨亭文庫が発表した。

 顕注密勘は、最初の勅選和歌集・古今和歌集について和歌の先人による注釈に、定家が自説を書き加えた注釈書。上・中・下の3巻からなる。木箱にあった3巻のうち中・下巻が、筆跡や紙の製法などから原本と判断された。上巻の原本は火災で焼失したと伝わっており、同時に見つかったものは写本だった。
 中巻は123枚、下巻は112枚でいずれも縦18センチ、横16・5センチ。記述の訂正や紙を足して書き加えるなど、写本ではわからなかった定家の推敲(すいこう)の跡も確認された。定家の思考が直接的にうかがえる貴重な史料と位置付けられる。

 木箱は冷泉家の蔵で保管され、存在は知られていたが、明治以降、開けられたことはなかった。原本が収められていたことで、和歌の奥義を伝承する「古今(こきん)伝授箱」であることが判明。歴代当主が一生に一度だけ開け、秘伝を継承してきたとされる。
 定家に詳しい久保田淳・東京大名誉教授(和歌文学)は「紙を貼り付けて書き足すなど、顕注密勘が成立するまでのありようが如実にわかる点で、これまでの写本とは段違いに価値がある。国宝級のご本だ」と説明する。【大東祐紀】
 毎日新聞 4/18(木) 18:00

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 NHKが以前冷泉家の特集番組を作ってその蔵を映していた時、「これはきちんと調べたらとんでもないものも出てくるぞ」と思って観ていたのだが、ほんとに「とんでもないもの」が出てきた。

 定家の直筆かー、すごいな。
(2023/04/12の記事、「悪者」を作って叩いて遊ぶだけでは……)で書いた細川幽斎は、この定家の記述を知っていたのだろうか?
「古今伝授」とはこの内容を教え伝えていくことなのだろうか?
 この幽斎から「古今伝授」を受けた智仁親王はそれを甥の後水を天皇に伝え、呉瑞夫天皇が冷泉家の文書が散逸しないように封印を命じたというし。

 こういうものはどんどん「書籍化」していろいろな人が読めるようにしてもらいたい。
 記事と写真にあるように、後から紙を貼りつけたり。「ワープロ機能」のない時代は大変だ。ちょっと前までは、こうやって推敲した原稿をさらに清書していたからなぁ。
 聖書の過程でまた「ここを直したい」というところが出てきたりして。
 原稿書きはいつまでたっても「満足」はできないから、見切りも大切だ(笑)。



 

「耳を疑った」のはこちらだよ

 今度は愛媛の方で大きな地震が。
 今のところ大きな被害のニュースがないのはいいことだが……。


 さて、

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 蓮舫氏「耳を疑った」岸田首相の訪米中の発言を批判「勘違いを補欠選挙でただしてほしい」


(写真、日刊スポーツより。東京15区補選の応援に入り、立憲民主党の候補への支持を訴える蓮舫参院議員(撮影・中山知子氏))

 立憲民主党の蓮舫参院議員は16日、同日に告示された衆院東京15区補選(4月28日投開票)の同党候補の応援のため東京都江東区で街頭演説し、岸田文雄首相がさきの訪米中、米連邦議会の上下両院合同会議で演説した際に「すてきな拍手」と発言したことを皮肉り「耳を疑った」と、指摘した。
(中略)
 蓮舫氏は「先週訪米した岸田総理。気分よかったんでしょうね。国賓待遇。リムジンの中でバイデン大統領とツーショット、うれしかったんでしょうねえ」と皮肉を続けた上で「アメリカの議会で温かい拍手がきたら、つい本音で言ってしまった。『こんなすてきな拍手、日本の国会ではない』。耳を疑いましたよ」と厳しく指摘。「すてきな拍手が送られる。そんな状況が岸田総理や自民党に広がっているというそんな勘違いを、今回の補欠選挙でただしていただきたい」と、呼びかけた。
「裏金議員を続出する自民党に、すてきな拍手を送るいとまはない。さっさと撤退してもらうのが、酒井菜摘の勝利だ」と述べ、同党候補、酒井菜摘氏(37)への支援を呼びかけた。
(後略)
 日刊スポーツ 4/16(火) 21:53

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 この人、こんな程度のことしか言えないのか。まあ分かっていたけど。
 ジョークの揚げ足取りなど下品極まる。

「耳を疑った」というならば、あなたの「2位じゃダメなんですか?」の方がよほど耳を疑った人を多く生んだことだろう
 技術開発で「1位を目指したが結果的に2位だった」と「初手から2位でいいと思ってやる」の間には「越えられない壁」があるのだが、そんなこともわからない人間が偉そうに「予算削り」をやっていたのだから。

 もっとも蓮舫議員は、

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 岸田総理の絶賛スピーチ「基本レベルの英語」でも大成功のナゼ

 岸田首相の英語スピーチが聴衆の心をつかんだ“勝因”は何だったのでしょうか? 米議会でスタンディング・オベーションが10回以上も起きた演説について、難易度や発音・スピード、内容の展>開、目線や仕草も含め分析してみましょう。(トライズ代表 三木雄信)
(中略)
● 英単語は「大学共通テスト」くらいの難易度
 まず、「単語」の観点で分析をしてみます。オックスフォード大学出版局が発行している『オックスフォード・ラーナーズ・ディクショナリー』のテキストチェッカーを使うと、英文の単語の数や>レベルを簡単に知ることができます。
 岸田首相の演説の単語数は2185単語でした。そして、頻出の単語群をレベル別に分類したのが、下の図です。


(グラフ、この記事に添付のものより)

 Categoryを上から順に見ていきましょう。まず、「Oxford3000」は、全ての英語学習者が知っておくべき3000の主要単語のリストを指します。CEFR(外国語の運用能力を測る国際標準)に準拠しており、英語学習者がCEFR のA1~B2レベルで知っておくべき単語をガイドしています。岸田首相の演説は、このレベルの単語が84%を占めていました。
 その次に高度な単語群が「Oxford 5000」で、上級英語学習者向けに拡張されたコア単語リストです。Oxford 3000のコア単語リストにCEFR準拠の2000単語が加わった、CEFR のB2~C1レベルの上級学習者がさらに語彙を増やすために学ぶべきハイレベル単語群です。同様に、このレベルの単語で89%をカバーしていました。
 その下の「OPAL written words」は、アカデミックな分野のライティングで知っておくべき重要な単語群です。同じく、このレベルの単語が16%含まれていることが分かります。なお、分類できない単語も11%ありました。
(中略)
● 欧米スピーチの典型的話法に徹した
 ここで、スピーチした時間と話す速さについても分析してみましょう。岸田首相が約34分、バイデン大統領が約21分でした。岸田首相のほうが約1.5倍の時間がかかっています。1分間に話す単語数であるWPM(Words Per Minute)では、岸田首相がWPM64、バイデン大統領がWPM113になります。
 英語のネイティブ話者は一般的に、WPM180以上です。それに比べると岸田首相のWPM64は、ずいぶんゆっくりですね。しかし、バイデン大統領の演説でもWPM113でした。米国において政治家のスピーチは、英語が第一言語ではない人にも容易に聞き取れることが重要なため、この程度の速度が適切と考えられています。なので、岸田首相のWPM64も、英語のネイティブ話者でない政治家のスピ>ーチとしては問題ない速度だと思います。
(中略)
 最後に、発音についてはどうでしょうか。一部、言い淀むところもありましたが、ネイティブ話者が聞き取ることが容易にできる発音で、全く問題なかったと思います。
 また、全体の雰囲気や仕草については、プロンプター(原稿を投影する透明の板)をうまく使いながら視線を高く、左右に違和感なく聴衆全体に振り分けていた点が非常に良いと思いました。ジェ>スチャーも自然で程よく、相当な気配り(あるいは練習)をしていたと思いました。
(後略)
 ダイヤモンド・オンライン 4/14(日) 10:02

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 この手の「単純に語学的な分析」がされている記事にすら、

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そりゃぁ、カモがネギだけでなく具材全部と鍋まで背負って頑張ってますアピールして、火までおこしてくれているのだから。
いただく側からしたらスタンディングオベーションの嵐でしょう。
それが嬉しくて、満面の笑みで喜ぶのだからチョロくて使いやすい限りですよ。

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いや~、自身が「火の玉」だから、出来立てほやほやの鴨鍋を振舞ったんじゃない?(笑)

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日本語では、会話も通じないってのを国会で繰り返しているが。
単に誤魔化そうとして答えないからだけど。
相手を立てて喜ぶことばかり言っていれば絶賛はされる。
日本に住む人にも優しくして下さい。

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大した交渉も要せず、バカスカ金を出してくれる総理大臣にリップサービスと拍手くらいくれるでしょう。課題山積な国内をほっぽり出してまでアメリカ訪問をした成果があったとは到底思えません。詐欺紛いの実質的増税や裏金、全く進展しない万博などある中で、「日本ではこんなに拍手してもらえない」と発言するようでは、一国を預かる身としてあまりに浅はかで軽薄であり、失望感は深まるばかりです。いい加減にしてほしいと思います。

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なんて、官僚が作ったスピーチをまるまる読んでいるとマスコミは言わないだ!いつもの様に下を見ながら読んだだけ、それにいつもの画像の切り取りの仕方、報道まともに、放送しろ!大事なところで米国と中国を間違えたところ、なぜ、もっと放送しない!なに考えて放送しているの、田崎解説者と同じか!

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自分を国賓待遇(と言われている、実際はそこまでも…)で招いてくれた米国に、日本人が呆れるほどヨイショして、そして従属する内容。お土産はウクライナへの支援の肩代わりか?

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つくづく日本のマスコミの程度の低さが如実に、このダイヤモンドも同様。
これで支持率急上昇し衆院補選島根で自民が勝てば、してやったりだろう。

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くだらなく、長い記事。
犬猫が英語しゃべったら、そりゃ驚くでしょ。
テレビでも「ゴハン」と言う猫が注目を浴びる。
いっしょ。

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>絶賛スピーチ

米国を喜ばせることばかり言えば歓迎される。

 上記記事コメント欄より

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 こんな程度のコメントをつけて留飲を下げているような層に向けて演説しているのだろうから、戦術としては正しい。
 が、おかげで政治家としての「器の小ささ」が露呈されているから世話はない。

 このコメント欄にも「日本語が怪しい」者もあるのだが、はたしてこの「蓮舫演説」はどれぐらいの人間の「心に響く」のだろう。


 まあそれはそれとして、「我々の候補を」といっている蓮舫氏の属する政党はといえば、(2024/04/12の記事、政治家は「煽り屋」になってはいけない)で取り上げた「子育て支援金」に関して、

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 立民、子育て支援金で対案提出へ 日銀ETF分配金を財源に 維新は制度廃止を主張「ステルス増税だ」

 立憲民主党は、医療保険料と合わせて子ども・子育て支援金制度の負担金を徴収する政府提出法案を巡り、日本銀行が保有する上場投資信託(ETF)の分配金を財源に充てる対案を提出する方針を固めた。14日のNHK番組「日曜討論」で同党の石川香織氏が明らかにした。
 日本維新の会は支援金制度廃止を盛り込んだ修正案を提出する方針だ。同番組で維新の金村龍那氏(衆院比例南関東)は負担金について「ステルス増税としか言いようがない。何かの中に含めるような財源の求め方は厳しく律するべきだ」と批判。財源確保策に向け「社会保障制度全体を見直すべきだ」と指摘した。
 カナロコ by 神奈川新聞 4/15(月) 19:20

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 こんなことをいい出している。

 やれやれ。
「こいつら」、「埋蔵金」といっていた頃から何も変わっていない。まったく財政につい「知らない! 勉強していない!」。

 株を持っていればわかることだが、配当というのは年によって金額が変わる。投信の利益も、その時々で変わる。
 だから彼らはGPIFが資金の一部を株式に投資していることを非難していたのではなかったのか。たまに赤字の四半期が出ると大々的に記事にするメディアと一緒になって。
 年金財源はこのGPIFの株式投資が全てではないから多少の変動で全体が揺らぐことはないが、ETFの分配金を柱とする補助金体制を構築などして「分配金が尽きたので今年は支給がありません」となったらどうするのか。
「埋蔵金」の時にも「もしあってもそれは一回使ったら終わり」と指摘されたが、立民の前身、蓮舫氏らが属していた民主党は「それを原資にした補助金」を謳い、「だから国民には負担はありません」といった。
 結局原資にするといっていた「埋蔵金」などなかったし、おかげで「子ども手当」は公約通りのものにならなかった。扶養控除は廃止にされたのに。

 今またその時と同じことを彼らはいっているわけで。
 さて。「まだこれに引っかかる有権者」というのはどれぐらいいることやら。
 これならまだ「『男女共同参画なんたら』の予算から出せ!」といった方が受けるのに。それは「彼らの側の利権」だから突っ込めないのだろうなぁ。

 ところで蓮舫議員、「裏金議員を続出する自民党に、すてきな拍手を送るいとまはない。さっさと撤退してもらう」というのならば、まずはご自分の党の国会対策委員長をなんとかしていただけまいか? そしてそんな人間を党幹部にしている「立憲民主党」という政党も
(2023/12/13の記事、また「政界の常識」からは目をそらすのか)以来何度も書いているように、彼もまた「パーティー券収入を収支報告書に記載しなかった」裏金作り議員なのだから。


 本日の奇祭シリーズ。

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 金色に輝く菩薩たちが大行列 奈良・當麻寺で荘厳な「仏教絵巻」


(写真、朝日新聞デジタルより。きらめく菩薩たちがゆっくりと進んだ=2024年4月14日、奈良県葛城市の當麻寺、清水謙司氏撮影)

 古刹(こさつ)・當麻(たいま)寺(奈良県葛城市)で14日、伝統行事「練供養会式」があった。今年は晴れた日曜日の開催。大勢の人たちが、きらめく菩薩(ぼさつ)たちによる荘厳な「仏教絵巻」に見入った。
 練供養会式は、同寺ゆかりの中将姫が、大勢の菩薩たちに極楽浄土へ導かれる様子を再現したものだ。1千年以上の歴史があると伝わる。
 この日も、極楽浄土に見立てた国宝の本堂から、金色に輝く面と美しい装束を身につけた菩薩役が続々と現れた。行事用にかけられた木の橋を進み、中将姫がいる娑婆(しゃば)堂へ。姫の像を連れて、再び本堂に戻った。
 練供養(来迎会)は全国各地に伝わっているが、當麻寺のものは特に知られている。お寺や歴史の好きな人たちにはあこがれの行事。今年、国の重要無形民俗文化財に指定された。(清水謙司)
 朝日新聞デジタル 4/16(火) 12:54

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 アジア版の黄金聖闘士だろうか(笑)。

 中将姫というのはあの藤原鎌足の曾々孫にあたるという。
 実在の人物のようだが、「生きたまま菩薩に導かれて」というのはさすがに。

 だが、昔はこれだけの金色菩薩が練り歩く姿は、人々に畏敬の念を抱かせるに十分だったろうなぁ。
 現代でもなかなか壮観なのだから。


 

具合が悪くなったら鬱々ともするさ

 西から迫っていたはずの強い雨は、どこに行ったのだろう?
「すっきり」というほどではないが、普通に「春のうらら」という感じの天気になった。

 が、右手がまた痛みだした。
 今度は肩から腕全体が痛い。
 動くと胸に痛みがくる。


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 心血管疾患で配偶者うつリスク増 発病した世帯を調査


(グラフ、共同通信より。心血管疾患患者世帯における配偶者のうつ病発生率)

 心筋梗塞などの心血管疾患を発病した患者の配偶者は、うつ病を発症するリスクが高いことが分かったとの研究結果を、ボストン大と京都大などのチームが12日付の国際科学誌に発表した。チームによると、患者本人の心血管疾患とうつ病に関連があることは報告されていたが、家族への影響が明らかになったのは初めてだという。
 がん患者には家族へのカウンセリングなどがあるが、心血管疾患の家族への対策は現状では行われていない。チームは「多くの施策は患者本人のみが対象だ。家族全体を意識したケアを提供するこ>とが、予防医療の観点から重要な視点となる」としている。
 共同通信 4/13(土) 0:00

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 こんな研究をしている人がいるのか。

 共同なのでどこまで正確に内容を伝えているのかわからないが、この「リスクが何倍」という言い方。よくテレビの健康食品通販番組で使われているが、条件設定も不十分だし、定量的ではないので「科学」としてはいまいち。
 この言い方ではいわゆる「免疫力アップ」と同列のものにしかならない。
 もちろん。「免疫力」などというものは医学用語にはない。ただのコマーシャル用語である。

がん患者には家族へのカウンセリングなどがあるが、心血管疾患の家族への対策は現状では行われていない」。
 うん、心臓疾患は「大丈夫なときは全然大丈夫」だから、 カウンセリングも難しいだろう。本人ですら障碍扱いになるほどの症状が固定しているのでなければ、「痛いときは痛いが、普段は平気」なのだし。

 配偶者だけでなく、その他の家族への影響も調べた方がよくないかな。
 今日も横になっているところを娘が見ていてくれていて、痛がり出したら背中や胸をさすってくれる。
 結構気分屋なので鬱々とすることはないようだが、気を遣って休まらないこともあるだろう。ありがたいことだ。
 今は居眠りしているようだが(汗)。


 それにしても、リニューアルした昼間のNHKがつまらないなぁ。
 もともと各地の正午の時間帯のニュース映像を切り張りして流していた「列島ニュース」が、水増しコーナーを入れて二時間に拡大されて「薄く」なっている。
 これならば取り上げ局を増やしてくれた方がいいし、「ニュースーン」とかいう箸にも棒にもかからないものをたらたら流すのならば、以前BSプレミアムで夜中にやっていた「北アルプスの四季とか「日本の名山」とか「やまとの季節七十二候」とか「映像詩シリーズ」とかを流してくれた方がよほどいい。

「マイナンバーでデマがSNSで流されているといって「専門家」とかいう人間を出して「不信感が」「情報が正しく伝えられていない」とか言わせていたが、その「正しい情報の伝達」をするのは公共放送の役目だろうが!


 では、 今日はこれだけで。



 

「お祭り」もできない世の中なんて……

 今日も暑いなぁ。
 真夏のように湿度が高くないので助かるが。


 朝日新聞が、

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 水晶宮、エッフェル塔、木造リング…万博は「建築の実験場」だった


(図表、朝日新聞デジタルより)

 大阪・関西万博の開幕まで、あと1年。会場となる夢洲では、建設工事が急ピッチで進む。過去の万博は、最先端の素材を使い、斬新なデザインに挑む、建築の実験場でもあった。今回も多くの試みがあるが、工期やコストなどの課題も残る。

■1970年大阪博で提唱 「メタボリズム」建築
 歴史的に、万博はユニークな建築に彩られてきた。建築家や技術者たちが、ときに国家と潤沢な資金に支えられ、最新技術を取り込みながら腕を競った。
 その起源は初の万博となった1851年のロンドン博、会場の「水晶宮」だ。大きな建物はれんが造りが当たり前だったこの時代に、ガラスと鉄骨でできた長さ約563メートル、幅約124メートル。温室の設計技術の進歩が背景にあった。
 89年のパリ博ではエッフェル塔が造られた。312メートルの高さは、当時世界最高の建築物の2倍近かった。93年のシカゴ博では、高さ約80メートルの大型観覧車が登場。いずれも鉄骨構造の技術の発展の産物だった。
 20世紀前半からは装飾を減らし、合理性や簡素さを追求する近代建築が流行した。その代表例が1929年バルセロナ博のドイツ館だ(一度は取り壊されたが80年代に復元)。
 70年の大阪博では、日本の建築家たちが、環境に合わせて建築も生物のように成長するべきだとする「メタボリズム」を提唱。タカラ館やエキスポタワーなど、追加、交換できるユニットを組み合わせた建築を試みた。また、天井を膜にした米国館は、空気を送り込んで膨らませるドーム建築の先駆けで、東京ドーム(88年開業)などに広がった。
 2000年代に入ると、コンピューターによる設計や模擬実験の技術が進歩。曲線やゆがみを強調したデザインが増えた。さらに、建材の環境性能や再利用も注目されるようになった。
 いい例が00年ハノーバー博の日本館だ。日本の坂茂(ばんしげる)とドイツのフライ・オットーが設計した建物を支えたのは、紙の管。解体後にリサイクルされた。
 大阪・関西博では、女性館を設計する永山祐子が、自身が手がけた21年ドバイ博・日本館の資材を再利用する。
 目玉の建築は、1周2キロの大屋根(リング)。デザインを監修する会場プロデューサーの藤本壮介は「多様な世界がつながりあう時代の象徴だ」と言う。ただ、閉幕後の使い道は、決まっていない。=敬称略(西村宏治)

■1メートルあたり1720万円の木造リング 再利用は
 会場は全長2キロに及ぶ木造の大屋根(リング)がぐるっと取り囲み、その中にパビリオンが並ぶ配置だ。リングは世界最大級の木造建築で、木組み構造の8割が組み上がり、9月中にも完成する見込みという。
 会場のデザインを担当したのは、国内外で活躍する建築家、藤本壮介氏(52)だ。トイレや休憩所など20施設は、コンペを勝ち抜いた若手建築家たちがデザインした。
 だが、建設に向けた課題も多い。
 参加国が自前で建設するパビリオンは、当初は60カ国による計56施設の予定だった。その後、自分たちで建てるのを断念する国も出た。約20カ国は施工業者が決まっていない。
 リングの建設費は344億円とされ、1メートルあたり1720万円かかる計算だ。「半年で壊すには高すぎる」との指摘があり、主催する日本国際博覧会協会は移築を含めた再利用を検討中だ。だが具体策は見えていない。
 1月には能登半島地震が発生。「復興を進めるため、万博は延期すべきだ」との議論も出た。万博の建築が本当によりよい未来につながるのか、厳しい視線も向けられている。(西村宏治)
 朝日新聞デジタル 4/14(日) 12:00

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 こんな記事を書いていた。

 ほうほう、少しぶれだしたかな?
 朝日新聞などのメディアにすれば、始まるまではさんざん貶して溜飲下げのアクセスを稼ぎ、始まったら持ち上げてアクセスを稼ぐというのが習い性になっているから。
 まあ、相変わらず「木造リングのコストがどうたら」とか、どこぞの政党に偏ったような「そんなことより能登のなんとか」と書いているのがしょうもないが。

 木造リングのコストというならば、これは日本の建築市場15兆円の中に「木造建築」を殴りこませるためのプレゼンテーション費用だと考えれば、決して無駄ではない。社会で働いたことのない人間や市場経済のわからない共産主義者には、絶対に理解できないだろうが
 もちろん、パビリオンの建築のためのリソースと震災被災地の復興のためのリソースは違うし、なにより「万博のために能登復興の予算やリソースが削られている」などということはないのだから、ここで能登を持ち出すやつはただ自分が叩きたいもののために震災被害を利用しているだけの「トラッシュ野郎」でしかない。
 リングの万博後の活用というならば、近くに造ることになっているMICEに移設しておけばいいのではないか? あれ、登れるようになっているのだろう?


 東京五輪の時にも、ただ「日本を貶したい。恥をかかせたい」というイデオロギーにかられた人間たちが「中止! 中止!」と大騒ぎした。

「万博にシンボリックな建物はつきもの」という記事を書いた朝日もまだ、

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(社説)万博まで1年 「なぜ今」見えないまま

 関心を集めるのは、外国パビリオンの建設の遅れや相次ぐ経費の膨張など、否定的な話題がもっぱらだ。その一方で、多額の公費をかけて55年ぶりに開催する意義は、いまだに見えてこない。
 大阪・関西万博の開幕まで1年を切った。会場となる大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」では、工事車両が行き交い、あちこちで建設作業が進む。

 19世紀に産業見本市として産声をあげた万博は、国威発揚の場に使われた。高度成長期終盤の1970年に開かれた大阪万博も例外ではない。その歩みが限界に直面するなか、博覧会国際事務局は94年に「地球的課題解決の場」と万博を位置づけた。
 今回の開催も、こうした流れの中にあるはずだ。だが、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマは漠然としており、「イメージが湧かない」との声が強 い。ネットを通じて海外のモノや>情報が簡単に手に入る時代に、博覧会という形で、半年間限りのイベントを催すことへの疑問も少なくない。
 投じられる公費に厳しい視線が注がれるのは当然だ。会場建設費が当初の2倍近い2350億円に達したことへの批判に加え、344億円をかけて整備する1周2キロの木製建築物「大屋根」や、1カ所で最大2億円近いトイレなどが問題視されている。
(中略)
 夢洲は開発が進まず「負の遺産」と呼ばれていた。大阪維新の会が打ち出した起死回生策の一つが、万博だった。
 政府や大阪府市は、開催の意義として、海外からの観光客の増加や関連インフラの整備を強調する。これでは70年当時の発想から抜け出せていないと言わざるをえない。
 新しい時代にふさわしいメッセージを明確に発信し、国民と共有できるか。開催する側が果たすべき責任は重い。
 朝日新聞デジタル 2024年4月14日 5時00分

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 こんな社説を書いて高尚ぶるが、彼らの考えている「新しい時代にふさわしいメッセージ」とは、どういうものだろう?
70年当時の発想から抜け出せていないと言わざるをえない」という彼らの「2020年代の発想」というのはどういうものだろう?
 往来を否定し、インフラ整備などしなくていいといい。では 「なんでもかんでもバーチャルでやれ」というのだろうか? それで人間は「ウォーリー」に出てきた艦長たちのように「長椅子の上でゴロゴロしていればいい」とか?

 馬鹿らしい。
 たいていこういうことをいう人間は「もっといいことをお前が考えろ」というだけで、「これだ!」と自分で主張することはないのだから卑怯である。

 そもそも「観光客を増やす」「インフラを整備する」のどこが悪いのだろう。
 東京五輪はコロナもあってこの手の意見が幅を利かせてしまったおかげで、築地市場跡を抜ける道路はオリンピックに間に合わなかった。
(2019/02/01の記事、インフラ整備は「本当の市民」のためになる)で飲用した記事内で朝日新聞は「新国立には空調もない」と貶しているが、そもそもドーム式の競技場に「高い高い」とケチをつけて世論を一方方向に導き、政府を従わせた推進者は誰だったのか。
「外国のパビリオンが間に合わない」?
 リオオリンピックやドバイ万博の時に自分たちが配信したニュースを見直してみるがいい。外国人の感覚では「必死こいて間に合わせよう」などという日本的な考えはしない。

「なぜ今」などというものは、いつにやっても「なぜ今」といって文句をつけるのだ。
 都庁のプロジェクションマッピングでも「別のことに使え」というものが続々出てきた。
 こういう者たちの意見に従って動く社会というのは、刺激的なイベントもなにもないただひたすら平板なつまらないものになるだろう。灰色の服を着た笑顔のない人々が気力なくただ歩いていた昔のモスクワのような。


 本日のご隠居。

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 観光客もてなし25年、水戸の「黄門様」引退…「少しはお役に立てたかな」


(写真、読売新聞オンラインより。全国商工会議所観光振興大会で参加者を出迎える根岸さん(中央右)(2月21日、水戸市で))

 水戸市の「梅まつり」など様々なイベントで、黄門様に扮(ふん)して観光客をもてなしてきた会社役員の根岸孝雄さん(78)が今年2月、大役を退いた。ボランティアとして活動した約25年間を振り返り、「周りの協力があってやってこられた。少しは水戸のお役に立てたかな」と穏やかな表情で振り返る。(久保田夢)
「水戸に水戸黄門様がいる!」「写真撮ってもいいですか?」。2月21日に水戸市民会館で行われた全国商工会議所観光振興大会。根岸さん演じる黄門様と助さん、格さんのご一行の周りに、続々と参加者が駆け寄った。根岸さんにとって最後のおもてなしの機会だったが、ご一行から印籠を受け取った参加者といつも通り、写真をパチリ。新潟県から訪れた30歳代の女性は「貫禄があってびっくり。最高の思い出になった」と声を弾ませた。

 根岸さんらは1998年にボランティア団体「水戸黄門漫遊一座」を発足。水戸観光コンベンション協会などから出演オファーを受け、年30回ほど県内外の会場に足を運んできた。
「水戸市へどう人を呼び込もうか」。黄門様ご一行は根岸さんが所属していた水戸商工会議所の仲間との会話から生まれた。青年部のメンバーと話し合う中で、「日本三名園の一つ偕楽園はあるが、呼び水となる仕掛けがない」。もし水戸に黄門様がいて写真を撮れたら、思い出に残るし、喜んでもらえるのでは――。そんな考えの下、青年部4人で、ご一行を演じる一座を設立した。
 98年に黄門様の衣装を身につけて、水戸市内のイベント会場でデビュー。最初は人前に立つのが恥ずかしかった。「若すぎる」「もっと背が大きいはず」などとつっこみも飛んだ。
 それでも地道な活動で知名度は上がり、写真の希望者で行列ができるようになった。「ありがとう」と感謝の言葉をかけられ、時に手を合わせられることも。根岸さんは「観光客が楽しんでくれている瞬間を見るたびに黄門様をやっていてよかったと感じた」と振り返る。
 役作りにも励んだ。テレビ時代劇「水戸黄門」を視聴し、立ち振る舞いやセリフなども研究した。一座で日光江戸村(栃木県)に出かけ、ひげやカツラの付け方、着物の着方なども学んだ。
 県外にPRに行くときは、衣装に着替えて出発し、移動時間も黄門様役に努めた。格さん役の檜山洋美さん(65)は「貫禄と思いやりのある黄門様だった」と振り返る。
 一座は黄門様や助さん、格さんを演じたいという希望者、化粧や着物スタッフが増え、50人の大所帯に。黄門様役も増えたこともあり、根岸さんは後進に道を譲ろうと引退を決めた。
 今後一座はベテランが去り、若手スタッフらを中心に再出発する。根岸さんは「いつまでもおもてなしの心を大切に、黄門様ご一行を演じ続けてほしい」と頼もしい後輩にエールを送る。
 読売新聞オンライン 4/14(日) 21:03

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 ご隠居が隠居されるのか。

 市民会館ができた時、泉町のあたりを歩いていたら「ご隠居」がそのまま前から歩いてきて驚いた。「さすが水戸には黄門さまが普通に歩いておられる」と(笑)。
 あまりに突然だったので挨拶だけして写真を撮るのを忘れてしまったが。

 ご苦労様でした。


 二代目は、


 こちらの方だろうか?
 少し強面になっているのが「本放送」の代替わりっぽいな。

 ちなみに、残されている肖像画や像をいろいろ総合してみると、顔つきは「里美黄門」が光圀公に一番近いようだぞ。