偕楽園血圧日記 -1424ページ目

不審者

 昨日の夜九時過ぎ、いきなり家のチャイムがなった。
「こんな時間に誰だろう?」
「怖いから出てよ」と妻がいうので面倒くさいが出てみると、中年のひげ男が一人。
「こちら、越してきて一年ぐらいですか?」
「はあ? 違いますが」
 うちはここに住んで十年にはなる。
「そうですか。失礼しました」
 帰っていくひげ男。なんだったんだろう……

電話アンケート

 NTTからアンケートの電話が来た。電話料金の払い方について、クレジットカード払いを導入することについての意見を聞くというものだった。携帯各社が何年も前に取り入れているものなので(私が使っているボーダフォンは、加入した七年前のJフォン時代からやっている)遅きに失した感はあるが、サービス改善の姿勢が出るのはいいことだ。DoCoMoもカード払いの導入は遅かったのだが、NTT系のこの腰の重さは企業の巨大さと無縁とはいえないであろう。そもそもNTTは他のテレコムとかKDDIなどと違って、電話線の設備を持ち、それの敷設や保守点検をしながら、一方では通信サービスを行っている。ひとつの会社の中に二つの会社があるようなものである。

 ここは思い切って電話設備の会社を独立させて、NTT自体は他の会社と同じようにそこから回線を借りる形で通信サービスを行うべきにするべきではないだろうか。
 電話設備の会社は、今のNTTのように国営(?)株式会社でもいいと思うが、国のインフラと考えれば、現業でやってもいいだろう。
 すべての通信会社が回線を借りる形で競争すれば、通信費のコストダウンも進むだろうし、シェアの再配分もうまくいくであろう。今はNTTだけが自前回線なので使用料を払う必要がない、にもかかわらず第二電電各社より通信費が高いのが現状である。
 携帯電話やIP電話の普及で電話会社の形態も変わる時期に来ていることを、各社も考えなくてはならないのだ。
 また、電話線設備会社を独立させることによって、問題になっている加入権料のことも解決するだろう。債権として新会社に委譲してしまえばよいし、新会社はそのまま保持していればいいし、基本料の割引という形で償還してもいい。

 それにしても、そもそも72000円という価格はどこから算出されたのだろう? うちの場合、加入権だけではなく、自宅までの回線引き込み工事費を別途に取られたのだが……

豪雪と温暖化

 関東は相変わらずの晴れ続きだが、日本海側は大雪が続いている。山形県尾花沢市では、170センチも積もったとかで、地元の人も「経験したことがない」大雪だそうだ。

 このような異常気象になると必ず言われる地球温暖化だが……マスコミが騒ぐほどのものではない。
 そもそもマスコミは文科系の人間ばかりで、きちんとした科学的検証がほとんどできていない。(ほんの二、三人の被験者で一週間程度の実験をして、「○○はこんなに効果がある!」とうたうのをみるだけでわかるであろう。そもそも日本の文系は、文科系科目が好きだから文系というより、数学が嫌いだから文系と名乗っている人間がほとんどである)
 先にアメリカが離脱したことで話題になった京都議定書にしても、実行すれば100年後の平均気温を0.6度下げ、温暖化を三年伸ばすことができる、という程度の効力しかないと計算されているもので、まあ、やらないよりはやったほうがいい、という程度のものである。
 もっともそのためにコストが上がるというのなら、やらないほうがいい。

 コストとはつまり、エネルギーの無駄遣いのこと。気温上昇を抑えるために余計なエネルギーを使うというのは本末転倒である。余計なエネルギー消費が増えれば、それだけ無駄になるエネルギーが出るということになるのだ。
 今もてはやされている燃料電池にしても、確かに最終反応では二酸化炭素を出さない。しかしそれ以前の水素を作る段階で二酸化炭素が出る。たとえばメタンから水素を作る場合、エネルギーを使って水素と二酸化炭素に分解するわけだから、直接メタンを燃やせばすむところに余計な一段階を設けて、さらにエネルギーを消費している。無駄以外の何者でもない。
 また、家庭用太陽電池発電システムがある。「導入したら電気代がゼロになりました」という。しかし導入コストがおよそ400万円かかるという。電気代400万円とは、はたして一般家庭が何年使えばそんなになるのだろうか? ましてやこのシステム導入には国が補助金を出すという。税金の無駄遣いである。
 エネルギーは一ヵ所で大量に作るのがもっともコストが下がるのである。本気で二酸化炭素の削減を考えるならば、燃料電池や太陽発電ではなく、原子力発電で大量に電気を作って、電車やトロリーバスを走らせるのが一番なのだ。

 そもそも温暖化というが、五千年前は今より暖かかったという地質学調査の結果が出ているのだが。ヨーロッパやシベリアに人間が住めるようになったのはそのためだという。そして1600年から1900年あたりは逆に気温が低く、江戸時代の飢饉などはその影響だという。
 温暖化対策などは、記憶の隅にでもとどめておいておく程度で、必死になって推進するほどのものではないのである。

 ところで、温暖化の話から外れるが、道路公団が高速道路の建設費の償還に50年かけるといっているが、彼らは50年後に車が今のように走っていると考えているのだろうか?



失敗……

 塩気のあるものが食べたくてポップコーンを作ったのだが、アルミホイルに穴が開いて火が入ってしまい、半分以上黒焦げになってしまった……悲しい(T_T)

イラクで選挙

 胸の苦しさがいまいち取れない。動くとひどくなるようだ。

 イラクの選挙は予想通り、スンニ派勢力圏での投票率が悪いようだ。武装勢力が選挙妨害をしているのためだが、月曜発売の週刊誌に寄稿している元国会議員のテレビ司会者や、現役で報道ショーの司会をしている白髪頭の彼は、まだあのテロリストを正義の使徒と言い張るつもりだろうか? アメリカが悪いアメリカが出て行かないのが悪いといい、爆弾テロを行っている勢力、それも外国人が率いているテロリストを正義というおかしさ。
 イラク人がアメリカ軍を必要としないのならば、アメリカ撤退を掲げた候補者を立てて、有権者の支持を得ればいいだけではないか。そこに爆弾はいらない。元国会議員のほうは、共和制こそ唯一正しい国家のあり方だと言い切るような人である。選挙妨害をするやつらを、どの面下げて弁護するのであろう。
 日本の左翼系マスコミは押しなべて、アメリカと日本に反対することのみを是としているので、こんなとんちんかんな理論的破綻にすら気がつかない。問題は、そんな彼らがジャーナリストを名乗り、彼らを信じてしまう国民がまだまだいることであろう。ネットの普及でいろいろ情報が入るようになって左翼のおかしさが目立つようになり、社民党や共産党はどんどん衰退しているというものの、中枢に入り込んだ左翼を追い出すにはいたっていない。戦後六十年かけて繁殖したのだから、害が無いまで減るのにも六十年かかるのであろうか。