イラクで選挙 | 偕楽園血圧日記

イラクで選挙

 胸の苦しさがいまいち取れない。動くとひどくなるようだ。

 イラクの選挙は予想通り、スンニ派勢力圏での投票率が悪いようだ。武装勢力が選挙妨害をしているのためだが、月曜発売の週刊誌に寄稿している元国会議員のテレビ司会者や、現役で報道ショーの司会をしている白髪頭の彼は、まだあのテロリストを正義の使徒と言い張るつもりだろうか? アメリカが悪いアメリカが出て行かないのが悪いといい、爆弾テロを行っている勢力、それも外国人が率いているテロリストを正義というおかしさ。
 イラク人がアメリカ軍を必要としないのならば、アメリカ撤退を掲げた候補者を立てて、有権者の支持を得ればいいだけではないか。そこに爆弾はいらない。元国会議員のほうは、共和制こそ唯一正しい国家のあり方だと言い切るような人である。選挙妨害をするやつらを、どの面下げて弁護するのであろう。
 日本の左翼系マスコミは押しなべて、アメリカと日本に反対することのみを是としているので、こんなとんちんかんな理論的破綻にすら気がつかない。問題は、そんな彼らがジャーナリストを名乗り、彼らを信じてしまう国民がまだまだいることであろう。ネットの普及でいろいろ情報が入るようになって左翼のおかしさが目立つようになり、社民党や共産党はどんどん衰退しているというものの、中枢に入り込んだ左翼を追い出すにはいたっていない。戦後六十年かけて繁殖したのだから、害が無いまで減るのにも六十年かかるのであろうか。