豪雪と温暖化 | 偕楽園血圧日記

豪雪と温暖化

 関東は相変わらずの晴れ続きだが、日本海側は大雪が続いている。山形県尾花沢市では、170センチも積もったとかで、地元の人も「経験したことがない」大雪だそうだ。

 このような異常気象になると必ず言われる地球温暖化だが……マスコミが騒ぐほどのものではない。
 そもそもマスコミは文科系の人間ばかりで、きちんとした科学的検証がほとんどできていない。(ほんの二、三人の被験者で一週間程度の実験をして、「○○はこんなに効果がある!」とうたうのをみるだけでわかるであろう。そもそも日本の文系は、文科系科目が好きだから文系というより、数学が嫌いだから文系と名乗っている人間がほとんどである)
 先にアメリカが離脱したことで話題になった京都議定書にしても、実行すれば100年後の平均気温を0.6度下げ、温暖化を三年伸ばすことができる、という程度の効力しかないと計算されているもので、まあ、やらないよりはやったほうがいい、という程度のものである。
 もっともそのためにコストが上がるというのなら、やらないほうがいい。

 コストとはつまり、エネルギーの無駄遣いのこと。気温上昇を抑えるために余計なエネルギーを使うというのは本末転倒である。余計なエネルギー消費が増えれば、それだけ無駄になるエネルギーが出るということになるのだ。
 今もてはやされている燃料電池にしても、確かに最終反応では二酸化炭素を出さない。しかしそれ以前の水素を作る段階で二酸化炭素が出る。たとえばメタンから水素を作る場合、エネルギーを使って水素と二酸化炭素に分解するわけだから、直接メタンを燃やせばすむところに余計な一段階を設けて、さらにエネルギーを消費している。無駄以外の何者でもない。
 また、家庭用太陽電池発電システムがある。「導入したら電気代がゼロになりました」という。しかし導入コストがおよそ400万円かかるという。電気代400万円とは、はたして一般家庭が何年使えばそんなになるのだろうか? ましてやこのシステム導入には国が補助金を出すという。税金の無駄遣いである。
 エネルギーは一ヵ所で大量に作るのがもっともコストが下がるのである。本気で二酸化炭素の削減を考えるならば、燃料電池や太陽発電ではなく、原子力発電で大量に電気を作って、電車やトロリーバスを走らせるのが一番なのだ。

 そもそも温暖化というが、五千年前は今より暖かかったという地質学調査の結果が出ているのだが。ヨーロッパやシベリアに人間が住めるようになったのはそのためだという。そして1600年から1900年あたりは逆に気温が低く、江戸時代の飢饉などはその影響だという。
 温暖化対策などは、記憶の隅にでもとどめておいておく程度で、必死になって推進するほどのものではないのである。

 ところで、温暖化の話から外れるが、道路公団が高速道路の建設費の償還に50年かけるといっているが、彼らは50年後に車が今のように走っていると考えているのだろうか?