原因調査はプロがやるから | 偕楽園血圧日記

原因調査はプロがやるから

 ほんの3日前にはこたつが恋しかったのに、今日は暑いし湿度は高いしで、エアコンの試運転をやってしまった。
 まったくなんて気候だろう。


 さて、

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 日ハム・伊藤大海の身長「176m」と誤記 プロ野球チップスカードでカルビー謝罪


(写真、産経新聞より。プロ野球チップスカードで身長が176mと誤表記された日本ハムの伊藤大海投手(田村亮介氏撮影))

 カルビーは19日までに「2024プロ野球チップス第1弾」のカード裏面の表記で誤字があったと公式ホームページ(HP)で謝罪した。誤表記があったのは日本ハムの伊藤大海(ひろみ)投手のカード(第1弾レギュラーカード58)。裏面に記載されたプロフィルの紹介で、身長を「176cm」と表記すべきところを、誤って「176m」と表記していた。
 該当の商品は1日にコンビニで先行発売され、15日からコンビニ以外の量販店で発売された。同社は15日、公式HPに「カード裏面の誤字についてのお詫びとお知らせ」と題した謝罪文を掲載。交換を希望する場合は対象のカードを送付すると、後日、プロフィルを修正したカードと送料を切手にて返送して対応すると説明している。
(中略)
 プロ野球チップスはもともと「プロ野球スナック」として1973年7月に誕生。その後、中身をポテトチップスに変更し、パッケージデザインやフレーバーを変えながら発売を続けてきた。選手のカードは例年、約400種類のカードを3月、6月、9月の3回に分けて発行される。(西村利也)
 産経新聞 4/19(金) 17:49

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 プロ野球チップスってまだあったんだ。

 私らが子供の頃は仮面ライダーチップスが大人気で、カードだけ取って捨てることが社会問題になったものだが、それも今や昔話。
 こちらは息長く続いているんだな。

身長176メートル」。
 でかいでかい。コンバトラーVの3倍近くある。
 マウンドに立ったら足がホーム近くまで占めてしまって、「打撃妨害」とみなされるかも(笑)。

 カルビーはこのカードを「ミスカード」といって交換を申し出ているが、こういうものは逆に「レアカード」といって後年価値が出るんじゃないか?
 それを見越して「持っていよう」という人もかなりいるのではないだろうか。今はそういう考えが社会に普通にあるのだし。

 だが、いくら「レア狙い」が一般的になっているからといって、

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 墜落ヘリ同型掲載の切手シート贈呈された鹿児島・鹿屋市長「値打ちがあるのでは」…市側が撤回伝える


(写真、読売新聞オンラインより。鹿屋市の中西市長)

 鹿児島県鹿屋市の中西茂市長(70)は23日、太平洋上で20日に墜落した海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」と同型機の写真が掲載された記念切手シートを贈呈された際、「値打ちがあるのでは」などと発言した。
 記念切手シートは、日本郵便が同市の海自鹿屋航空基地の基地開放や開隊70周年を記念して作成。切手シートには、桜島などを背景に飛行する同型機の写真3枚が使われていた。
 同社や同基地の幹部らは23日、25日からの販売を前に市役所を訪問。中西市長は記念切手シートを受け取った後、「事故後、すぐの写真だから値打ちがあるのでは」などと発言した。
 市によると、市側が海自に対し、発言を撤回する旨を伝えたという。
 読売新聞オンライン 4/23(火) 23:18

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 これはいただけない。

 これがただヘリが壊れただけで乗員が全員無事というならまだいいわけもたつが、人が亡くなっている事故で「(事故機の写真に)価値がある」はない。
 人としてどうか。ただ撤回するだけでは示しもつかない。

 鹿屋市長には、自分がどれほど軽薄だったかを、そのうち選挙民に教えてもらう必要があるだろう。


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 海自ヘリ2機が墜落 1人死亡、7人不明

(CNN) 海上自衛隊のヘリコプター「SH60K」2機が20日夜、伊豆諸島沖で、訓練中に墜落したとみられる事故で、ヘリコプターに乗っていた隊員のうち1人が死亡したほか、7人が行方不明になっている。木原稔防衛相が明らかにした。
 木原防衛相は20日、記者団に対し、行方不明者7人の捜索に全力を尽くしていると述べた。
 海上自衛隊によれば、2機のヘリコプターにはそれぞれ4人が搭乗しており、訓練中に墜落したとみられるという。
 木原防衛相は、ヘリコプターが衝突した可能性が高いとし、ヘリコプターのフライトレコーダーが発見されて回収されたと明らかにした。木原防衛相によれば、現時点で墜落の原因はわかっていない。
 米国のエマニュエル駐日大使はX(旧ツイッター)への投稿で、米政府が捜索・救助活動への支援を申して出ていると明らかにした。
 今回の事故では、午後10時38分にヘリコプター1機との連絡が途絶え、午後11時4分に、もう1機との連絡も取れなくなった。
 海上自衛隊によれば、SH60Kは主に駆逐艦に配備される。今回の2機は夜間に対潜水艦戦の訓練を実施していた。
 CNN.co.jp 4/22(月) 12:20

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 鹿屋市長が話しているように、海自のヘリが訓練中に墜落した。

 今はまだ「なにが起こったのか」すら明らかになっていないため、またぞろ「どこかの国がなんたら」と陰謀論を振りまいている者たちもいるようで。
 まったく「邪魔っけ」でしょうがないのだが、「邪魔」というならば、

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 海自ヘリ墜落、飛行記録から機体の異常確認されず 人的要因か


(写真、毎日新聞より。海上自衛隊のヘリコプター2機が墜落した伊豆諸島・鳥島の東の海域で捜索活動に当たる海自の艦船=2024年4月22日午前10時48分、本社機「希望」から)

 伊豆諸島・鳥島東の海域で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が墜落した事故で、木原稔防衛相は22日午前、現場海域で回収した事故機のフライトレコーダー(飛行記録装置)からデータを抽出できたと明らかにし、「現時点で飛行中の機体に異常があったことを示すデータは確認されていない」と述べた。海自は人的要因によって2機が空中で衝突した可能性も視野に入れつつ、抽>出データの解析など事故原因の究明を進める。
(後略)
【松浦吉剛、西本紗保美】
 毎日新聞 4/22(月) 11:09


 海自ヘリ、同じ高度を飛行し衝突か 機体が海底なら捜索難航の恐れ

(前略)
 事故は20日夜、鳥島の東約270キロの海域で夜間訓練中に発生。墜落した2機は別の1機とともに、ホバリングをしながらつり下げ式の探知機(ソナー)を海中に投入するなどして潜水艦を追尾する「対潜戦」の訓練に従事していた。墜落した2機のフライトレコーダーは近接した場所で発見され、運用状況からも海自は同程度の高度を近接して飛行し、衝突した可能性が高いとみている。機体の位置や姿勢、機内の会話などのデータ解析を本格化させる。
(後略)
【松浦吉剛、西本紗保美】
 毎日新聞 4/22(月) 20:23


 海自ヘリ2機墜落、機内音声に異常報告なし…異常接近して衝突か

 海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が訓練中に太平洋で墜落した事故で、2機のフライトデータレコーダー(FDR)の初期段階の解析では、機内の音声記録に機体の異常を報告するやり取りがなかったことが、防衛省への取材でわかった。同省は2機が異常接近して衝突したとみており、操縦や安全管理の状況を調べている。
(後略)
 読売新聞オンライン 4/22(月) 21:58


 事故のヘリ2機、衝突防止のアラート鳴らず 情報共有リンク切断か

 伊豆諸島東方の太平洋で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故で、他機が異常接近したときに衝突の危険を知らせる警報音が、2機とも鳴っていなかったとみられることが、関係者への取材でわかった。夜間訓練中、重要な安全システムのひとつが機能していなかった可能性がある。
(後略)
 朝日新聞デジタル 4/23(火) 4:00


 海自ヘリ2機、別任務で飛行か 海幕長「捜索救難に全力」

 伊豆諸島の鳥島東方海域で海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故で、2機が無線を通じて機体の位置情報などを共有できる「僚機間リンク」と呼ばれるシステムに接続していなかったことから、それぞれが訓練中に別の任務を担っていた可能性があることが23日、関係者への取材で分かった。海自は2機が空中衝突したとみており、フライトレコーダー(飛行記録装置)のデータ解析を進め、墜落の経緯を詳しく調べている。
(後略)
 共同通信 4/23(火) 18:30


 海自ヘリ墜落、能力検証の「査閲」で複雑な状況設定か 通信制限の可能性も

 伊豆諸島の鳥島東方海域で起きた海上自衛隊SH60K哨戒ヘリコプターの墜落事故では、司令官が部隊の戦術技量を確認する「訓練査閲」が行われていた。墜落した2機は情報共有のための通信システム「僚機間リンク」をつなげていなかったが、査閲で与えられた複雑な設定に対応するためだったとみられる。電波の発出を最小限に抑えた隠密行動を夜間に徹底していた可能性もある。こうした積み重ねが世界に誇る海自の対潜能力を支えている。(市岡豊大)
(後略)
 産経新聞 4/23(火) 20:17


 事故の海自ヘリ、訓練で「隠密」行動か 位置システム最初から使わず


(図、朝日新聞デジタルより。対潜哨戒ヘリの訓練のイメージ)

 伊豆諸島東方の太平洋で海自ヘリ2機が墜落した事故で、事故機は当時、互いの情報を共有するシステムをあえて使用せずに飛行していたことが、政府関係者への取材でわかった。「隠密」で敵潜水艦を追尾する想定で、電波の発信をほぼ遮断して行う難易度が高い訓練の中で事故が起きた可能性がある。
(後略)
 朝日新聞デジタル 4/25(木) 5:00

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 と、「か?」「か?」と推測をどんどん流しているメディアもまた「邪魔」。

 この正月、(2024/01/03の記事、「デマ屋」の肩書を見てごらん)で取り上げた羽田の事故の時にも書いたことだが、事故調査委員会などがデータを集めて分析した公式見解を出す前に「ああだこうだ」「こうに違いない」というストーリーを人々に刷り込むのは「害」でしかない。
 つい最近も小林製薬のサプリ事案で(2024/04/09の記事、化学者だって知らないんだから)で取り上げた「プベルル酸がー」と騒いでいる化学素人のコメンテーターたちのおかげでただメーカー叩きばかりが激しくなり、(2024/04/21の記事、「フェイクニュース」って誰が流すんだっけ、NHKさん?)で書いたような「『その線』で煽るためのデマ記事」を書いてしまうメディアまで出てくる始末。

 ただ行方不明の乗員捜査の様子を伝えていればいいのに、「事故の原因はこれこれか?」と書きまくるメディアは、事故を商売道具としてみているというところで、鹿屋市長と大差がない。

 そして政府関係者は、そんな取材者がいくら食い下がってきても「公式発表を聞いてください。私はノーコメント」を貫かなくては
 これでは「セキュリティークリアランス」制度もきちんと機能するか心もとない。


 本日の体験。

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 ビールの目線で製造体験 銀座に「ドライ」没入型施設 アサヒ


(写真、時事通信より。東京・銀座にアサヒビールが開設するスーパードライの没入型ショップが提供するビールの缶の視点での製造体験アトラクション(同社提供))

 アサヒビールは25日、東京・銀座に主力ビール「スーパードライ」の没入型ショップをオープンする。
 工場での製造過程をビールの缶の視点で追う迫力映像を体感できるアトラクションを用意。機械で泡に文字や画像を描く「泡アート」が施されたビールや、厳しい育成プログラムをクリアした「タップエリート」が注ぐビールも楽しめる。
 ショップの名前は「SUPER DRY Immersive experience」で、9月30日までの期間限定。予約は不要で、入場料はビール1杯とポップコーン付きで700円。未成年は成人の同伴があれば入場可能で、お酒を飲めない人を含めビールをソフトドリンクに変更して500円で入場できるという。 
 時事通信 4/24(水) 19:34

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「ビールの目線」というから麦芽から始まるのかと思った。
 倉庫に積まれているところから煮られているところからタンクに入れられているところから……退屈そうだと思ったら、缶目線なのか。
 するとラインを高速で流れるシーンが続くのかな?
 目が回りそう。

 でこういうところの楽しみは「工場直送の出来立て」が用意されている(はず)というところ。
機械で泡に文字や画像を描く『泡アート』」ねぇ。
 そういうの望まない人には「普通のやつをもう一杯」としないかな?