自分の頭の中の案山子と格闘して(ため息) | 偕楽園血圧日記

自分の頭の中の案山子と格闘して(ため息)

 突然寒くなった。
 こたつをしまっておかなくてよかったよ。
 令和ちゃん……。


 X(旧ツィッター)で、こんなのを見かけた。


https://twitter.com/usacofuwa2/status/1782010737646583941

 どこの国の方かわからないが、大変だなぁ。
 プロフィールに「地震火山国」と書いているからインドネシアの人だろうか。あの国は政治家への賄賂や裏金もひどいと聞くし。

 そこにくると我が日本国は、家電量販店には空気清浄機コーナーができ、テレビでもコマーシャルがどんどん流されてバンバン売れたし、感染しても療養費は無料。当時はホテル隔離も無料になっていたし、家から出られない人には自治体が無料で食料を届けてくれたりもした。
 ワクチン接種も無料。パキロビッドやゾコーパなどの抗ウイルス剤もコロナ禍の間は無料処方されたし、PCR検査など「国民の声」を聴いて規制を緩めた結果「街中検査スポット」が林立。「旅行に行くからその前に検査」という人がぞろぞろ現れた。
 そして国会議員は与野党関係なく感染者を出し、閣僚は「早期発見早期治療が可能な与党議員貴族達」どころか普通に自宅療養しながらリモート勤務を続けた。

 まったく。
(2023/12/31の記事、君らが住むのはどの「世界」?)で書いた「国民は肉も食えない」といっていたヤフコメといい、こういう人間はどういう妄想で社会を見ているのだろう

 こういう人間たちを煽ろうと、(2023/08/01の記事、メディアの劣化がシャレにならない)で取り上げたような「国民は海外旅行もできない!」という政治家まで出てくる。

 小沢さん、「海外旅行もできない!」どころか、このゴールデンウイークの旅行需要は、

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 コロナ5類後初のGW予約、ハワイ・アジア好調続く

 全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など航空11社は4月19日、ゴールデンウイークの予約状況を発表した。対象期間は4月27日から5月6日までの10日間。新型コロナの5類移行後、初のゴールデンウイークとなることで堅調に推移し、国際線の予約・提供座席数はFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)でいずれも増加した。特にANAとJALの大手2社は、年末年始に続きハワイ方面とアジア路線の予約が好調だ。
 11社の発表値を合計すると、
予約数は国際線が前年同期比22.0%増の49万4293人、国内線は1.3%増の261万5074人。提供座席数は国際線が17.9%増の67万6374席で、国内線は0.9%増の404万4788席となった。11社平均の予約率は国際線が2.4ポイント上昇し73.1%、国内線は0.3ポイント上昇し64.7%となっている。
(後略)
 Aviation Wire 4/19(金) 20:19

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 コロナ明けで需要が伸びている。

 蓮舫議員もそうだが、政治をしたいのならばまず事実の認識をしっかりしないと。空想を元に法律など作られてはたまらない。


 ところで、ゴールデンウイークの旅行といえば、

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 GWの旅行先、福井県が急浮上 新幹線延伸、伸び率ランキング1位


(写真、朝日新聞デジタルより。動く恐竜の前で写真を撮る人たち=2024年4月13日午後2時11分、JR福井駅西口、永井啓子氏撮影)

 北陸新幹線延伸の効果はてきめん、ゴールデンウィーク(GW)の旅行先で、福井県が急浮上――。近畿日本ツーリストを運営するKNT―CTホールディングスが16日に発表したGW期間中の国内旅行先の伸び率ランキングで、福井県が前年比3.4倍でダントツ1位となった。
 ランキングは近畿日本ツーリストがGW期間中の4月26日発~5月6日着の旅行商品の販売高(4月1日時点)を前年同期と比べ、都道府県別で集計した。
 発表によると、福井県は前年同期比338%で圧倒的な伸びを見せた。2位は東京都で同193%、3位は滋賀県で同174%。富山県が同151%で9位に入った。
 福井県は、販売高による人気旅行先ランキングでも、前年の40位から27位に順位を上げた。一方、石川県は前年の9位から33位に後退した。富山県は36位(前年39位)だった。
 広報担当者は「能登半島地震の影響で石川県は(人気旅行先ランキングの)順位を落としたが、新幹線延伸を受けて北陸エリア全体の注目度は高まっている」としている。
 朝日新聞デジタル 4/19(金) 16:30

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 福井県の人気がランクアップをしているという。
 北陸新幹線神苑の時にマスメディアが盛んに「実は在来線の乗り継ぎの方が安い」とネガキャン張っていたが、「乗り換えなし」というのは旅行者にとってはかなりの負担軽減になるのでね。

 この福井を含めた被災地への旅行では、

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 北陸応援割、5月7日から第2弾 7月末まで、最大半額

 石川県は18日、能登半島地震からの観光復興支援策「北陸応援割」第2弾を、5月7日に始めると発表した。4月19日から宿泊の予約を受け付ける。宿泊旅行の場合、7月31日までの宿泊代金が最大半額となる。4月26日宿泊分までの第1弾は新潟、富山、福井3県への旅行も対象だが、第2弾は石川県内の旅館・ホテルへの宿泊が対象。
 応援割は宿泊の場合、1人1泊2万円が割引の上限。同一県内で2泊以上するツアーは3万円、2県以上で宿泊するツアーは3万5千円となる。旅行代理店や宿泊施設に割り当てられた予算がなくなり次第終了する。ビジネスでの宿泊は対象外。
 共同通信 4/18(木) 15:51

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 いわゆる「GoToトラベル」と同じ仕組みが適用されているのだか……期間がなんだか中途半端だなぁ。
 なぜゴールデンウイークを避けているのだろう?
 人が出過ぎないようにというのだろうか? この頃やたらに「オーバーツーリズムがー」といわれるし。

 なにかまたくだらないいちゃもんつけるやつが出てきそうだ。


「いまさら」というか「また」というか「まだ」というか、(2024/03/23の記事、人を思いやるということ)ですでに週刊誌が指摘している「倒壊家屋の撤去と個人の権利」の話を、

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 進まぬ公費解体、復興に影 申請、いまだ3割 能登地震


(写真、時事通信より。重機による解体、撤去が始まった被災家屋=17日、石川県穴水町)

 能登半島地震による被災家屋の公費解体を巡り、住民からの申請は約6900棟で、石川県が推計する総数の3割にとどまっていることが分かった。
 被害が甚大で今月から受け付けを開始した自治体があるほか、遠方に避難していて手続きが進めにくいなどの事情が影響しているという。
(中略)
 個人財産を行政が処分する公費解体では、所有者の特定と意向確認に厳格な手続きが求められる。ただ、奥能登地方のように過疎化が進む地域では、何代にもわたって相続登記がなされず、権利関係の確認が困難な事例が少なくない。
(中略)
 県は公費解体を来年10月までに終える計画だが、各自治体とも手探り状態が続く。大規模火災で多くの建物が焼けた輪島市の観光名所「朝市通り」について、坂口茂市長は「周辺の公費解体を進めないと、心情的に復旧、復興が進んでいないと言われる」と心配する。 
 時事通信 4/22(月) 7:04

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 取り上げる通信社があるのだが、こういう記事には、お定まりのように、

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制度も、費用も、業者も、何もかもが足りないんだろうな。なのに岸田はアメリカに豪遊に行って石川の事は忘れ去っている。なので天皇陛下が気を遣って二度目の石川入り。どうなっているんだろうね。日本愚民は行動を起こさないし、良くわからないデモがあったようだけどお祭り騒ぎみたいだしさ。

 上記記事コメント欄より

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 こんなことを書く人間も出てくる。
 

 やれやれ。そのコメントを書き込んでいる機械でこの通信社の記事をちょっと調べてみたら、

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 能登地震支援へ1389億円 仮設住宅やインフラ、予備費で 政府

 政府は22日、能登半島地震の被災地を支援するため、2024年度予算の予備費から1389億円程度を支出する方針を固めた。
 仮設住宅の建設や公共インフラの復旧費用などの財源に充てる。予備費を使った被災地支援の第4弾となり、23日の閣議で決定する見通し。
 今回の予備費支出では、応急仮設住宅の建設などに683億円、公共施設や土木施設の復旧に647億円、農林漁業者支援に44億円、福祉・介護サービス提供体制の整備事業に16億円を充てる。
 政府は1月の能登地震発生以降、23年度予算の予備費などから3回に分けて、計2767億円を支出した。今回分を加えると、支援額は4000億円を超える。
 被災地支援を巡っては、石川県の馳浩知事が今月17日に首相官邸を訪問し、インフラなどの早期復旧を求める要望書を提出していた。政府は地震発生を受け、24年度一般会計予算の予備費について当初予定から倍増させ、1兆円を計上した。 
 時事通信 4/22(月) 18:20

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 こういう記事もヒットするだろうに。

 いったいどこを見て「岸田はアメリカに豪遊に行って石川の事は忘れ去っている」などといっているのだろう。
「日本愚民」という単語が日本語としては不自然なのが気になるが、本当にこの手の「自分の空想で決めつけて人を罵る」のはいい加減にやめないと


 もっとも、この手の「空想」を生んでいるのは、

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 GW、6割超が物価高影響 民間調査、国内・海外旅行伸びず


グラフ、共同通信より。(物価高や円安がGWに影響を及ぼす程度)

 調査会社インテージ(東京)が23日発表したゴールデンウイーク(GW)に関する意識調査で、6割超が物価高や円安で予算を減らしたり、行動を控えたりといった影響があると答えた。平均予算額は2万7857円と昨年調査から横ばい。国内、海外旅行に行く人の割合の伸びもわずかで、担当者は「春闘で高水準の賃上げが話題になったが、物価高が影を落とす大型連休になりそうだ」と話している。
 調査は3月27日~4月1日にインターネットで実施し、全国の15~79歳の男女計5千人から回答を得た。物価高と円安がどの程度影響するかについては「かなり」が16.8%、「やや」は46.6%だった
 共同通信 4/23(火) 11:00

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 この手の印象操作をやっているメディアのおかげでもある。

 航空会社という「実際の運営会社」が「前年比20パーセント海外旅行の予約が増えている」というデータを出しているのに、どういう対象を選んだのか、実際に行くかどうかもわからないような人間の「意見」を聞いて「海外旅行に行く人の割合の伸びもわずか」とやって「円安がー」という印象刷り込みに励むメディアの!


 本日のさっぱり。

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 ポテトチップスとかっぱえびせんに大分県産「完熟かぼす味」…セブン―イレブンで全国販売


(写真、読売新聞オンラインより。完熟カボスを使った商品)

 コンビニ大手「セブン―イレブン・ジャパン」(東京都)が、大分県産の完熟カボスを使ったスナック菓子とアルコール飲料を県内の店舗で販売している。菓子は22日から全国で、飲料は23日から九州や関西の一部で、販売する。
 商品は果汁パウダーを使った「カルビーポテトチップス完熟かぼす味」と「カルビーかっぱえびせん完熟かぼす味」、果汁入りアルコール飲料「県産完熟かぼす&サンクイーンサワー」(アルコール度数4%)の340ミリ・リットル入りと500ミリ・リットル入り。税抜き152~270円で、在庫がなくなり次第終了する。
 カボスは通常、緑色の状態で出荷するが、生産者の高齢化で収穫しきる前に黄色に熟してしまう課題があった。ただ、甘みが増し、酸味がまろやかになることから、2011年に県と地域活性化への貢献などを盛り込んだ包括連携協定を結んでいるセブン―イレブン・ジャパンが商品開発に取り組んでいた。
 18日、同社の矢島弘樹執行役員らが県庁を訪れ、商品をPR。味わった佐藤知事は「爽やかな酸味がとても調和している」と話した。
 同席したJAおおいたカボス部会の藤原輝幸部会長は「青果として取り扱えなかった完熟カボスに注目してもらえ、生産意欲が湧く」と語った。
 読売新聞オンライン 4/23(火) 12:31

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 ポテトチップスなのにタベルト柑橘の味がするのか。脳がバグりそうだ。

 カボスならば、フラノクマリンの心配をしないで食べられかな?

 このポテチとえびせんは全国で売るという。
 うん。販路拡大のプロモーションを兼ねているならば、そうするべきだ。
 何度も書いているように、「その地の名物を取り入れた商品」をその地で売っても観光客相手のお土産ぐらいにしかならないのだし。

 カボスサワーの方も全国販売しないかな。