妨害を正当化してきたのは誰だ? | 偕楽園血圧日記

妨害を正当化してきたのは誰だ?

 NHKニュース7で衆院補選のニュースを流していて、その中に立民の泉代表が「県民の声のうねりで組織団体票の自民に勝つことがどうたら」と言っているシーンがあった。
 よくもまあそんなことが言えたものだ。

 自分たちも、

+++++++++++++
 連合会長、立民候補への共産支援「容認できぬ」 東京15区補選巡り苦言、自主投票に

 連合の芳野友子会長は18日の記者会見で、衆院3補欠選挙(28日投開票)の一つである東京15区補選に言及し、立憲民主党新人が共産党から支援を受ける構図に関して「連合としては容認できないと判断する」と表明した。共産との選挙協力を否定する連合は、支援先の立民、国民民主両党に対し一貫して「共産切り」を促しており、改めてくぎを刺した形だ。15区は立民と国民民主が議席を争う関係となっており、連合は対応に腐心している。
(後略)
 産経新聞 4/18(木) 20:21

+++++++++++++

 という「組織票」でもっているというのに。

 かつて年金記録の不備が問題視された参院選でも、彼らの前身である民主党は自分たちの比例候補1位に「自治労候補」を据えていることをひた隠しにし、テレビ局に候補者インタビューを流さないよう圧力をかけ、「年金記録がー自民がー」とやって勝利した。
 それで生まれた衆参のねじれが、あの民主党政権を作ることにつながることになる。
「その夢よもう一度」とやっているのだろうが、本当いいけずうずうしい「嘘つき」だ。


 さて、その東京15区補選だが、ずいぶんひどいことになっているようで。

+++++++++++++
 小池都知事「経験ない選挙妨害が発生、憤り感じる」 衆院補選

 東京都の小池百合子知事は19日の定例記者会見で、衆院東京15区補選(28日投開票)について「これまで経験したことがない選挙妨害が発生している。非常に憤りを感じている」と述べた。
 小池氏は同補選で無所属候補を支援している。小池氏は、この候補の街宣車の前に他候補の街宣車が入り込み「選挙スタッフが命の危険を感じる場面があった」と指摘。18日には選挙区外にある小池氏の自宅前に他候補が押しかけてきたことを明かした上で「住宅街で大音量で罵倒するようなことを言っており、近所にも迷惑がかかっている。選挙活動を逸脱している。法律の枠内で何ができるかを精査してもらっている」と述べた。
()
 毎日新聞 4/19(金) 18:16


 東京15区補選、維新・吉村氏の街頭演説に他陣営が乱入 「演説続けて」と声を挙げた理由

 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は20日、商業施設「ららぽーと豊洲」(江東区)前に衆院東京15区補欠選挙に擁立した新人の金沢結衣氏(33)=教育推薦=の応援演説で駆け付けた。吉村氏が教育格差の是正の必要性などを訴えた後、他陣営が現れて「税金ドロボー」などと大声を挙げた。既に演説会は終了していたというが、音喜多駿政調会長が選挙カーに上がって>演説を再開し、声を張り上げる場面があった。
(中略)
 音喜多氏が選挙カー上に上がって「金沢氏は現在1位の候補を猛追中。皆さんの1票で結果が変わる大激戦になっている。改革政党の維新に1票を」などとマイクを握って話し出すと、同補選に出馬している諸派新人の根本良輔氏(29)がタスキ姿で現れた。根本氏は音喜多氏に対して紙を向けていたが、すぐにその場を駆け足で離れていった。
 吉村氏と金沢氏は周辺で練り歩きを始めており、根本氏も吉村氏がいる方角に向かっていく。ただ、吉村氏に近づこうとしても、維新のスタッフが体でブロックし続けている。
 音喜多氏が突然演説を始めたのは、妨害活動に屈した姿勢を示さないためだという。

■互いの主張の機会確保すべき
 現場にいた維新の小野泰輔衆院議員は産経新聞の取材に「相手陣営を前に誹謗(ひぼう)中傷するなんて、そんな話はない。これまでお互いに時間も場所も調整してやってきた。演説機会を双方確保するためだ。それを関係なしにやっているのはちょっと許せない」と述べ、「相手が主張する機会を許容して、自分たちも主張するのが民主主義の基本。そうでないと選挙は成り立たない。民主主義を破壊するようなことにつながりかねない」と語った。
 根本氏を巡っては、同補選で他の候補が演説している場所に押しかけ、大音量で声を張り上げるといった妨害行為が確認されている。
 小野氏は「裏金事件(=自民派閥のパーティー収入不記載事件)で政治家に対する信頼が低くなり、政治家には何してもいいという風潮につながっていると感じる。(根本氏ら)彼らがどうのこうのというつもりはない」とも語った。

■立民陣営は「帰れ」コール
 練り歩きを行う吉村氏ら維新陣営が進む先には立憲民主党新人の酒井菜摘氏(37)が街頭演説会を行っていた。吉村氏は根本氏を立民陣営に引き合わせないように、手前で道を曲がって、しばらく歩くと車で立ち去ったが、根本氏は酒井氏陣営に向かうと、また大声をあげ出した。立民陣営は「かーえーれー」とコールしていた。
(後略)
(奥原慎平)
 産経新聞 4/20(土) 18:37


 立民・大串博志選対委員長、選挙妨害に遭う 30分間のカーチェイス「威嚇とんでもない」

 立憲民主党の大串博志選対委員長は19日、国会内で開かれた代議士会で、衆院東京15区(江東区)補欠選挙で立民新人の応援のため江東区入りした際、他陣営から選挙妨害に遭ったと明かした。大串氏は「威嚇して選挙をおかしくしようとする狙いがあるならとんでもない」と憤りをあらわにした。
 大串氏は19日朝に選挙カーに乗って街宣活動をしている際、妨害を受けたという。「ちょっと私が名前を知らない党の街宣車が私たちの車を見つけた瞬間、急速にUターンして30分間カーチェイスされた。大きなマイクで『立憲民主党は公務員と教員から支援を受けているので違法だから、説明せよ』と言われた」と振り返った。
「私は過激なことには慣れているが、後ろのスタッフは威嚇的な言葉を投げられて非常に怖がっていた」と述べ、「このようなことは前にもあったようだ。私たちの主張をしていくためにも国会議員の皆さんにはぜひ回ってほしい」と呼びかけた。(奥原慎平)
 産経新聞 4/19(金) 18:06

+++++++++++++

 誹謗中傷合戦から暴力的妨害まで。もはやまともな選挙活動ではない。

 特定候補が「自分は候補者だから妨害は罪にならない」と思って暴れているようだが、そういう土壌を作ってきたのは、(2017/07/02の記事、今のマスコミは2009年よりひどい)で取り上げた安倍総理(当時)の都議選応援演説を団体で妨害した勢力であり、それを指して「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」といった安倍氏の言葉を「安倍が国民を『こんな人たち』扱いした!」と歪曲して拡散したマスメディアである。
 彼らは(2019/07/19の記事、「こんな人たち」の鉄砲玉か?)の「アーベやーめろ!」連呼者の排除を「言論弾圧だ!」と非難し,そんな人間が逆に賠償を求めた裁判で勝訴した時には拍手で迎えた(2022/03/28の記事、「民主主義の邪魔をするな!(怒)」参照)。
 これらの事件が起きるたびに、拙ブログでは「こんなことを許しているとどんどんエスカレートする」と忠告したのだが、彼らの自己正当化はやまず。
 その結果が安倍氏の襲撃と殺害であり、岸田総理への爆弾テロであり、この東京15区の体たらくなのだ。

(2019/07/19の記事、「こんな人たち」の鉄砲玉か?)の時に演説妨害者を排除した北海道警に「申し入れ」という圧力をかけておきながら、

+++++++++++++
 立民蓮舫氏も選挙妨害被害「対応が遅くて怖かった」 東京15区補選「でも、負けない」

 立憲民主党の蓮舫参院議員は22日、衆院東京15区補欠選挙(28日投開票)で立民新人の応援のため21日に選挙カーで活動した際、他陣営の選挙カーに追いかけられたと、X(旧ツイッター)で振り返った。
「警察署前で車を止め、スタッフが警察署に駆け込み相談をしている間に車の窓を叩かれ暴言を浴びせられ、動画を撮られていました」と投稿した。
 
蓮舫氏は「警察の対応が遅くて怖かったです」と苦言を呈した上で、「でも、負けない」と書き込んだ。
(後略)
 産経新聞 4/22(月) 18:47

+++++++++++++

 自分たちがやられたら「警察は何をしている!」と噛みつく。

 なにを甘えているのだろう?
「割れ窓理論」とは言いたくないが、はじめにちょこちょこ妨害行為がされているうちに「相手が誰でもそういう行為はいけない」という社会常識を作っておかなくてはならなかった
 それを「俺が敵とみなしている相手への妨害は正義」と吹かしていたから、自分の側にもそれが返ってくるし、全体がめちゃくちゃになる。
 それで「自分たちは守れ」? プーチン露大統領と考え方が同じだ。

 まったく、身勝手な「俺正義」ほど社会に害をなすものはない。


 おまけ。

+++++++++++++
<独自>「ご飯論法」神谷氏にブログ削除要求 共産福岡県委 言論封殺の懸念も

 共産党福岡県委員会が2月に開いた県党会議で、流行語大賞で入賞した「ご飯論法」の発案者の党員で漫画評論家の神谷貴行氏に対し、党側が規約違反と認定したブログの削除を求めていたことが18日までに分かった。産経新聞が関係者から入手したメモでは「ブログを削除し、自己批判すべきだ」などと幹部が迫っており、言論封殺と批判される可能性がある。産経新聞は党側に事実関係>の確認などを求めたが、同日までに回答はなかった。
 神谷氏は党首公選制を訴えて除名されたジャーナリストの松竹伸幸氏の処分見直しを県委員会内で主張。その議事内容をブログで公表したことが規約違反に当たるとして、2月の県党会議で神谷氏を役員である県委員に再任しなかった。
 県党会議では、内田裕県委員長による活動報告後に討論が行われ、神谷氏にも発言機会が与えられた。神谷氏は、ブログへの投稿を規約違反とした党側の決定は「虚偽決定」と反論。内田氏ら県党三役から「除名」をほのめかす文書を示されながら「自己批判を強要された」などと主張した。自らへの調査が(2月時点で)8カ月にも及ぶにもかかわらず、「調査の結論が出ていないのは証拠がなく規約違反ではないためだ」とも述べ、その不当性を訴えた。
 こうした神谷氏の主張に複数の幹部が反論。最初に発言した幹部は「神谷氏の規約違反の根拠はブログにあるが、いまだに削除されていない。規約違反を認めて素直に自己批判した方がいい」と要求。別の幹部は「神谷氏の行為を喜ぶのは支配勢力や、共産党の解体を願う勢力である。ブログを削除し、自己批判すべきだ」と非難した。
 一連のやりとりを引き取った内田氏は「神谷氏は党内議論を勝手にブログで公表し、党会合で彼を批判した県委員の発言も勝手に公表した」と指摘し、「規約違反」との決定を変えなかった。一方、神谷氏が討論の機会を与えられたことについて、内田氏は「少数意見でも議論した点で、民主集中制が発揮できた」と評価した。(千田恒弥)
 産経新聞 4/18(木) 13:07

+++++++++++++

 あれ? 「ご飯論法」というのはどこかの女性学者ライターが使いだしたものじゃなかったっけ? 自分が論点をすり替えておきながら相手に「すり替えている」という非難をぶつける詭弁の論法。わかりやすくいえば「ひっかけ質問と揚げ足取り」。

 それを使ってさんざん安倍氏を「嘘つき嘘つき」と罵っていたのに、役目が終わったら内部分裂か。左巻きらしい(苦笑)。

「こんな人たち」に政治を振り回されているのがここ数年なのだから、なんと馬鹿らしいのだろう。


 本日のこいのぼり。

+++++++++++++
「ブリのぼり」春風に泳ぐ ハマチ養殖発祥地PR 香川県東かがわ市


(写真、朝日新聞デジタルより。安戸池のいけすの上を泳ぐブリのぼり=2024年4月20日午後0時9分、香川県東かがわ市引田、福家司氏撮影)

 世界で初めてハマチ養殖の事業化に成功した香川県東かがわ市引田の「安戸池」に、ブリのこいのぼり「ブリのぼり」がお目見えした。5月末まで池の上を泳ぐ。
 市がハマチ養殖発祥の地と特産の「ひけた鰤(ぶり)」をPRするため、2021年から毎年、端午の節句の前後に掲揚している。「出世魚」のブリに ちなんで体長1.2〜1.5メートルのブリ、ハマチ、ツバスの3匹が、観光施設「体験学習館マーレリッコ」が池に出している、ハマチのえさやり体験や釣り 用のいけすの上を元気に泳いでいる。
 徳島県上板町から小学生の長男と訪れた会社経営の近松征徳さんは「ここは安全に釣りを楽しめるのがいい。ブリのぼりとはおもしろいですね」と話し、親子でタイを釣り上げていた。
 観光施設の六車庄一所長は「ひけた鰤は25年の大阪・関西万博の弁当の食材にも採用された。大型連休には多くの人に訪れてもらいたい」と期待していた。(福家司)
 朝日新聞デジタル 2024/04/21 10:30

+++++++++++++

 もうこいのぼりが泳ぐ時期になったか。
 そしてあちこちでいろんな魚も泳ぐ。

(2014/04/15の記事、死者に敬意をはらえない国は、生者を弾圧しても平気である)で取り上げた「キンメダイ」に続いて、今度は「ブリ」が出てきた。
(2021/04/23の記事、「人に言われたからやる」ではちゃんとした社会人になれないぞ)の「ダイオウグソクムシ」のぼりよりはおいしそうだな。

 どこかの地方では「アユノボリ」を上げているところもあったけど……もう「鯉が滝を登り上がると龍になる」というストリーリーはすっかり忘れられてしまっているような。
 鰤は出世魚だから、まだ名残りはあるのかな? ちゃんと出世しているし。

 


 ちなみに今は水戸駅前も、

 

 

 こいのぼり一杯だ!