政治家は「煽り屋」になってはいけない | 偕楽園血圧日記

政治家は「煽り屋」になってはいけない

 一昨日、岸田内閣が「そっち系から嫌われる政策」を着々と進めている話を書いたが、さらに、

+++++++++++++
 外国人の入国者、日本渡航前に事前審査へ…「日本版エスタ」不法就労やテロ阻止

 政府は、観光などの短期滞在ビザ(査証)の取得を免除された外国人を対象に、日本入国前に活動内容や滞在先などを申告させ、事前審査する方針を固めた。問題があると判断された外国人の航空機搭乗を認めないことで、不法就労やテロ行為を目的とした入国を阻止する狙いがある。
 米国がテロ防止などの目的で入国前に義務づけている電子渡航認証(ESTA=エスタ)を参考に、「日本版エスタ」として訪日客を6000万人に伸ばす目標達成年である2030年までの運用開始を目指す。
 対象となるのは、観光や出張、親族訪問などを目的とした短期滞在ビザの取得を免除された国・地域からの入国希望者で、4月時点で71か国・地域に上っている。具体的には、渡航予定日の数日前までに▽氏名▽入国目的や活動内容▽宿泊場所――などをオンラインで出入国在留管理庁に申告させる。審査官が犯罪者や要注意人物が記された「ブラックリスト」と照合するなどし、不法就労>などの可能性がないと判断すれば渡航を認め、疑いがあれば搭乗を拒否する。
(中略)
 入国前の審査を強化するのは、来日外国人が不法残留する事例が後を絶たないためだ。入管庁によると、24年1月時点の不法残留者は7万9113人と10年前から約2万人増加し、そのうち6>2・9%にあたる4万9801人が短期滞在の在留資格だった。政府は観光立国を掲げてビザ免除対象国を広げる一方、不法残留は治安悪化につながりかねないとして水際対策の厳格化が必要だと判断した。
 日本版エスタの導入に先立ち、搭乗手続きをした際に搭乗者情報が入管庁に送られる仕組みも24年度中に構築する予定だ。出発前にリストとの照合を可能にし、該当すれば航空会社に連絡して搭乗を阻止する。
 読売新聞オンライン 4/10(水) 15:00

+++++++++++++

 こんなことも始めようという。

 やれやれ、これで「『自称リベラル』の岸田叩き」はますます(略」


 それにしても、

+++++++++++++
 小沢一郎氏「結局、増税」子ども・子育て支援金、年収別徴収額試算に怒り「自民党の撃退こそ…」

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員は9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、少子化対策の財源確保の一環で公的医療保険料に上乗せする「子ども・子育て支援金」の年収別徴収額について、こども家庭庁がこの日、年収別の試算額を示したことに言及した。
(中略)
 小沢氏は小沢氏は「子育て支援金、年収600万円なら月1000円負担 政府試算」という見出しのニュース記事を引用した上で「税金という言葉を使わず、子育ての支援金とか言っておけば、国民は簡単にだまされるはずという姑息(こそく)」とばっさり。「結局、増税。関連事業も利権化され、業者にお金が行き、自民党に献金として還流。自民党の撃退こそ最良の子育て支援策」とも指摘した。
(中略)
 この日、「年収600万円」はインターネット上のトレンドワードにもなるほどで、国民の関心も高まっている。
 日刊スポーツ 4/9(火) 17:01

+++++++++++++

 そういう「バッシング勢力」に媚びているこの人ときたら。

 自民党を飛び出して「普通の国」論をぶっていた頃は期待していたのに。もはや政策を語って競うこともせず、ただひたすらに相手を罵ったり揚げ足を取ったりするばかり。
 おかげで一般紙では取り上げられず、すっかりスポーツ紙の「こたつ記事」の常連。

 小沢氏がバッシングしているのは、

+++++++++++++
 岸田首相、子育て支援金の徴収額「概算で月額500円」 衆院予算委

 岸田文雄首相は6日の衆院予算委員会で、少子化対策の財源として公的医療保険料に上乗せして徴収する「支援金」制度の負担額について、「
現時点で正確に示すことは困難だが、粗い試算として言えば、加入者1人当たり月平均500円弱となると見込まれる」と明らかにした。負担額の試算を公に示したのは初めて。立憲民主党の早稲田夕季氏の質問に答えた。
 上乗せ徴収に伴う国民負担については「賃上げと歳出改革で社会保険負担の軽減を生じさせ、その範囲内で支援金制度を用意する。よって実質的な負担は全体として生じない」と説明。個々人の負担額は「加入する医療保険制度や所得によって異なる」とし、関連法案の提出に向けて「さらに金額を精査し、整理させたい」と述べるにとどめた。
(後略)
 産経新聞 2/6(火) 19:49

++++++++++++

 この「子育て支援金」の財源を社会保険の「上乗せ」に求める施策で、これが、

+++++++++++++
 子育て支援金、年収600万円なら月1000円負担 政府試算


(表、日本経済新聞より)

 こども家庭庁は9日、少子化対策の財源として医療保険料と合わせて徴収する「支援金」について所得別の負担額の試算を公表した。大企業や中小企業で働く人の年収が2028年度時点で600万円なら月額1000円、年収1000万円なら1650円となる。
 同庁が所得別の試算を、少子化対策に関する改正法案を審議している衆院委員会の理事会で示した。
 今回の試算は会社員や公務員が加入する被用者保険の加入者が対象。被用者保険では年収が同じだった場合の負担額は同一水準となる。国民健康保険に入る自営業者らや75歳以上の後期高齢者の試>算は出していない。

 支援金の徴収は26年度から段階的に始め、28年度に1兆円程度を見込む。試算では、年収200万円の人から200万円きざみで年収1000万円までの人の負担額をそれぞれ算出。例えば、年収600万円の人の負担額は26年度に月額600円で、28年度に1000円となる見通し。今後賃金が上昇すれば、負担額は減る可能性がある。
 こども家庭庁は3月末、支援金を支払う被保険者1人あたりの平均の負担額の試算を出したが、所得を加味した試算は出していなかった。

 野党は所得別の試算の提示を求めてきた。こども家庭庁は「年収別の拠出額は数年後の賃金水準によるため、現時点で一概に申し上げることはできない」として拒否していたが、今回初めて公表に応じた。
 日本経済新聞 2024年4月9日 10:37 (2024年4月9日 13:27更新) [会員限定記事]

+++++++++++++

「精査していくと、年収によって段階的に上がる」といったものだから、

+++++++++++++
「子育て支援金」負担額『月500円』→年収600万円で『月1000円』に…「やり口が詐欺」「どんどん増えてる」ネット悲鳴

 こども家庭庁は9日、少子化対策のための「子育て支援金」について、被用者保険の年収別負担額の試算を示した。ネット上ではこの結果に悲鳴にも似た声が相次いでる。
 2028年度の時点で額は、1人あたり年収200万円で月350円、年収400万円で月650円、年収800万円で月1350円。年収1000万円で月1650円になるという。

 これらが報じられるとネット上では関心をあつめ、Xではトレンド1位に。「年収600万円」がトレンド2位となった。
 ネットでは「なんのために働いてるのか分からなくなる」「財源作り出すのに必死だと思うけど、まずは無駄遣いとなくそうよ」「聞いてる値段とだいぶ違うな。またこのやり方か」「アマプラより高いやんけ」と金額的な負担がつらいと受け取る人の嘆きがあふれた。
 また当初は負担額は1人月500円程度とされていたため「最初は500円とか行ってなかったっけ。どんどん上がってないか?」「やり口が詐欺すぎない?」「知らない間にどんどん増えてる」といった指摘も多数みられた。
 中日スポーツ 4/9(火) 14:23

+++++++++++++

「いつものスポーツ紙の常連」が大騒ぎ。

「どんどん増えてる」もなにも、元々の「500円」というのは「単に人口で割っただけの概算」と始めからいっているではないか。これを「累進性を入れて試算し」たら、「下は350円ぐらいから高い方は950ぐらいになる」というだけで、全体が上がるといっているわけではない
(2023/10/05の記事、向こうはもう撤退したぞ)で取り上げた中日スポーツのSNSタイムラインに出ていた「年にホタテ五粒も食べられない」と喚いていたような層はこの施策では最低金額かもしくは免除になる層で、「月1650円の負担」など請求されることもないというのに。また「高い高い」。

 もちろんヤフコメでも、

+++++++++++++
******
独身は何の恩恵もない。正社員で年収600万くらいは男女共に昨今はそれなりにいるが、年12000円の可処分所得が減る訳ね。電気代は再エネ代とやらで相当増額されるみたいだし、昨今のインフレでどんどん物の値段が上がっているし、不動産価格、賃貸価格も上昇傾向で、これで幾ら賃上げされても追いつかない。これに更に岸田増税眼鏡はアメリカで防衛増税宣言するだろうから更に増税、増税、増税・・・・・・・増税、増税と永遠に増税を食らい続けるよ、自民党政権のままだと。有権者の皆さんは本当にそれでいいと思っているのか?ザイム真理教に騙されるなよ?普通に国債発行で今回の少子化対策も問題ないのをいつの間にか財務省の圧力で増税にされてるんだよ?増税しないで良いんだよ、本当は?

******
恩恵があるのは貧困、低所得世帯のみ そもそも子供には扶養控除が無い 手当も無償化も奨学金も無い子がいるのに、今回増税される 支援金があっても今度は高校生の扶養控除が廃止される マイナス支援を良く見て欲しい

まず国会議員が給料減らして、そのお金を子育て支援金あてて、それから国民に負担をお願いするべきじゃない?

こっちは、税金の負担や、ほかの負担で手取りが益々減るばかり…

国会議員は、優遇されることが多いんだから、給料減らして優遇されるか、今の給料で優遇をなくすかするべき。

国会議員は、お金がかかるというが、お金がかからないようにまず努力すべき。


******
徴収額が変わった時点で、制度としての効果・必要性も変わるはずなので、そもそもやる価値があるのかは見直す必要があるでしょう。支援額と徴収額、子育て世帯が使えるお金がどれだけ増えて、そうでない世帯にどれだけ負担をしてもらうのか、そのバランスが制度の肝なので、徴収額の見込みがこれだけ変われば一旦白紙に戻すべきでしょう。その際、こんなに誤差の大きな制度設計となったのは何故か、政策の策定作業にかかった経費は全くの無駄になるわけなので、担当した政治家はちゃんと理由を追及されるべきでしょう。

******
独身者や子供が居ない世帯あるいは高齢者は、支払いだけして受給する機会がないのでは、社会保険料として徴収するのはやはり間違った政策。
支払いつつもいつかは受給できる制度が社会保険料であるはずなのに…
また『子育て支援金』と言いつつ、子育て世帯からも徴収した上で支給とか意味不明。
例え給与が上がっても、支援金や税金、物価高などに支払わされて、可処分所得は引き続き上がらないだろうと想像できる。

******
ワンコインかと思いきや、負担額は倍以上。だったら最初から、負担額を公表すべき。ホントに後出しで詐欺にあったようなものだ。
しかも子供がいなければ、ただの増税。
この集めたお金がホントに正しく使われるなら反発はないのだろうが、今の政治家に信用が無い。
国民は、毎日必死に働いて税金を納めているのに議員はせっせと裏金作って脱税。
だいたい仕事をしてるのか分からない議員が多すぎる。不倫などの不祥事を起こした議員はクビにするべき。まず、身を削ってから国民に負担を求めて下さい。

 中日スポーツ4/9(火) 14:23配信「『子育て支援金』負担額『月500円』→年収600万円で『月1000円』に…『やり口が詐欺』『どんどん増えてる』ネット悲鳴」コメント欄より

+++++++++++++

 と文句の声がずらずら。

 中には、

+++++++++++++
まず、表がおかしいのは、左側が年収で、右側は月の負担額となってるところ。
年収と年の負担額で見せるのが当たり前のこと。
誤魔化そうとしてる政府にマスコミまで合わせる必要はない。
こういう負担が雪だるま式に積もって、びっくりするぐらい手取りが少なくなってます。>働く気が失せていく。
もっと頑張って働こうと思える政策をして欲しい。

 共同通信4/11(木) 20:29配信「年収400万円の人は月550円 自営業者らの子育て支援金」コメント欄より

+++++++++++++

 こんないちゃもんをつけている者までいるが、「まず」もなにも「年収いくらならば月の保険料はいくらになる」というのは、普通に報道で使われる表現であり、今回になって出てきたものではない。標準報酬月額という単語はあまり社会に浸透していないから。

「次世代のために月数百円を」というだけで「恩恵が」とか「他人から取れ」というなどどこまでさもしいのかとため息も出るが、そういう層に向かって「政権交代で!」という国会議員にはもう呆れしかない。
「子育て支援金」の施策自体の是非は別にして、耳に痛いことでも「必要なので負担をお願いします」と有権者に向かっていえる議員と、ただひたすらポピュリズムに訴えるだけの議員とでは、いったいどちらが「誠実」だろうか

 いくら政権を罵っても自分たちの支持率が上がらないのはなぜか、小沢氏にはしっかりと考えてもらいたい。


 本日の「整う」。

+++++++++++++
「おうちサウナ」が期間限定販売 37万円台、半畳あれば設置可


(写真、毎日新聞より。「おうちサウナ」コンパクトで場所を取らない=ハンズ提供)

 疲れを癒やし、心身が「ととのう」としてブームになっているサウナ。ホームセンターのハンズ(東京都新宿区)で今月から、家庭用サウナ「ouchi Sauna(おうちサウナ)」(37万4000円、送料2万5000円)を販売している。室内の約半畳のスペースに設置できるコンパクトさなど手軽さが売りだ。新宿店や同社のサイトなどで6月20日まで販売する。
 高さ1・4メートル、幅70センチ、奥行き90センチ、重さは55キロ。組み立ては20分ほどで簡単にできるという。組み立て後は100ボルトの家庭用電源で使用できるため、追加工事も不要だ。
 温度は30~65度に設定できる。電気代は設定温度や室温にもよるが、1日1時間使用すると30日間で600~1200円と試算。本体からの放熱はほとんどなく、使用により部屋全体が温まるようなことはないという。
 サウナブームの高まりを受け、手軽に楽しみたいとする人のニーズに応えた。ハンズの担当者は「自宅でよい汗をかき、心身ともにリラックス・リフレッシュして、快適なサウナ生活を楽しんでほしい」とPRしている。【嶋田夕子】
 毎日新聞 4/10(水) 10:30

+++++++++++++

 昔銭湯なんかでもあったよなぁ、こういうの。
 ショーン・コネリーだったかロジャー・ムーアだったかの007の中でも出てきた。ジェームズ・ボンドが「敵」がそれに入ったのを見てドアにモップかなにかを挟んで出られないようにしてしまうシーンで。
 昔の007シリーズはそういうコミカルなところがあって面白かった。
 今はリアル指向になってしまって痛そうで見ていられない。

 それはともかく、サウナといえば水風呂に飛び込むのがいまは「作法」のようになっているが、どう考えてもあれは心臓に悪いからやめた方がいいと思うなぁ。
「健康のため」とかいって心臓麻痺起こしていては目も当てられない。